自分らしく飾りたい。原田敬子さんの鏡餅

投稿日: カテゴリー スタッフの暮らしをみがく日々

プロキッチン 北村です。

ことしも残すところあと数か月。毎日慌ただしく過ぎていくため、季節の行事で時間の区切りを持ち、いったん小休止。を意識していますが、やはりことしも猛スピードで自分の誕生日も忘れるほど(涙)

そんな慌ただしい日常の中、穏やかな時間が流れる一日がありました。当店で鏡餅の予約販売を開始してる、原田敬子さんのアトリエにスタッフ三木とお邪魔してきましたので、今日はそのときの様子をご紹介いたします。

原田敬子さんのアトリエは埼玉県白岡市にあります。ご自宅の一階をアトリエにされていて、一歩中に入るとそこは原田さんの好きなものがぎゅっと詰まった空間が広がっていました。

ご本人も「いわゆる里山で土に向き合うようなタイプではないんですよ。好きなものに囲まれている時間が好きで」と笑っていましたが、リサラーソンの陶板が飾ってあったり、アンティークの小物があちらこちらに散りばめてあり、その中に原田さんの作る作品が居心地よく同居していました。

原田さんのユニークな経歴を伺っているところ(このお話も次の機会にお伝えしたいなぁ)。スタッフ三木が静岡県のクラフト市でアタックしたことからご縁が繋がった原田さん。陶器の鏡餅は定番品とのことで、アトリエの中にもたくさんのお餅とみかんが並んでいました。

お餅の部分はろくろで作られています。この形になるまで平べったくしたり、もこっとさせてみたり、色々試したそうですが、最終的にお餅らしい丸みのある形に落ち着いたそう。荒い土で作っているので、ところどころにぽつぽつとした土の感じが見られ、ざらっとしています。わかりますか。

お餅をひっくり返すと中が空洞。なんと、この鏡餅は器としても使える仕様の2WAYタイプなんです。器としても使える鏡餅って斬新。使い手の方に器でワクワクしていただけるような仕掛けを大切にしている原田さんらしいサプライズです。

鏡開きの日にはお雑煮を入れて食べるのもいいんじゃないかな~と思って。と可愛らしく微笑んでいました。※内側は釉薬がかかっていますが、外側は素焼きのままのため、コーヒーや紅茶などが付いてしまうとシミになる可能性があります。ご注意ください。

製作中のみかん。細かい点々ももちろん、ひとつひとつが手作業。針を使ってつついているそうです。わたしだったら途中で投げ出しそう・・・

葉っぱの形もひとつずつ違うので表情豊か。本物の鏡餅の上にのせたり、ペーパーウェイトとしてもお使いいただけます。

【予約販売:11月中旬発送予定】★原田敬子 鏡餅M

【予約販売:11月中旬発送予定】★原田敬子 鏡餅S
モダンな鏡餅はサイズがMサイズとSサイズからお選びいただけます。

原田さんからは、鏡餅についてこのようなコメントいただきました。
「乾いた鏡餅に化粧土と言うものを掛けよりリアルな雰囲気に仕上げています。 橙はあえて餅に接着しないで節句の準備楽しんでいただけるよう上に乗せるようにし、下には本物のウラジロを敷いたり、その家らしい飾り方をしていただきたいのであえて何もつけないでシンプルにしています」

 

最後に。こちらは娘さんが幼いころに作った小さな鏡餅。この小さな鏡餅がのちに原田さんの鏡餅づくりのきっかけに。原田さんの人柄とセンスの溢れる空間、そして微笑ましいエピソードにリラックスした時間を過ごさせていただきました。

アトリエには目移りするほど素敵な作品が並んでいて、トキメキっぱなし。三木と小声で「次はあの器を取り扱いたいね」なんて話してきました。原田さんの作品は全国のクラフト市、また今後はセレクトショップに並ぶ予定もあるとのこと。インスタをフォローしておくのがおすすめです。