最後の最後に、間に合いました。

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「もう生産終了なんです」

先日、取り扱いが始まった公長齋小菅のお重、実は私、バイヤー蟹谷が、京都の本社に取引をお願いしに訪問した際に伺った衝撃の一言。

公長齊小菅は竹の工芸品を扱う京都の老舗のメーカーさん。竹のお箸お弁当箱が素敵で前から気になっていました。そのなかでも、重箱はひときわ目を引くような佇まいで、ぜひともプロキッチンで扱わせて頂きたいと思っていました。それが、なんともう生産終了で、在庫も十分にあるかないか・・ということで、急遽お願いして何とか最後の在庫を確保していただきました。

今回ご用意できたのは、6.5寸二段のお重仕切り。お重としては一番使いやすいサイズです。
とにかくこの見た目がかっこいい。竹を貼り合わせて板状にしている孟宗竹を使っているため、木目がまっすぐ整っていてすっきりしているけれど、天然竹の暖かみがあります。つなぎの部分や蓋のカットの部分などを見て頂くとお分かりになるかと思いますが、職人さんによってひとつひとつ丁寧に作られています。蓋を締めたとき、スッとぴったりはまるのは本当に気持ちがいいです。

そして、公長齋小菅のお弁当の特徴といえば、内側の切り込みです。このおかげで額縁効果のように中に入れたお料理が引き立ち、見栄えよく盛れます。さらに内側は漆色のウレタン塗装が中身を引き締めて見せてくれるのでお料理もおいしく見せてくれます。竹のナチュラルな雰囲気と内側のシックな色合いがとっても素敵なんです。

お客様からは、「ほかのサイズはないの?」「一段身のみも追加したいんだけど・・」という声をいただいております。本当に申し訳ありません!!
実は今年の夏頃には、新しくお重を作ることが決まっているとのこと。しかも、今扱っているお弁当と同じ積層材という素材になるので、竹の美しい木目やこのきめ細かい職人技は変わりません。大きな違いは、素材が違うので全体的な色味が多少異なることと、内側が外身と同じ色(透明のウレタン塗装)になること。私個人的にはこの内側の濃い色味が好みで、この色味だからこそよりお料理を引き立たせておいしく見せてくれると思うので、今在庫があるうちにぜひこちらをおすすめしたいです。

ただし、二段重にさらに一段追加して三段にしたいという方も多いかと思います。新しくなるお重はサイズが同じとのことなので、この二段に積層材の一段重を交互にして、使っていただくのも素敵だなと思います。

とにかく、この内側の色味があるのは在庫限り!ナチュラルな竹の木目と内側の漆色は上品だけどかしこまりすぎないので、おせちだけとは言わず、遠足や運動会、普段の食卓にも使っていただきたいです。

ウレタン加工で扱いやすく、見栄えも良い、欲しかったけれどどれにしようか迷っている方やお重のハードルが高いと思っている方にはぜひおすすめしたい、本当に最後のお重です。