プロキッチン 蟹谷です。
新潟三条市にある包丁メーカー、
「包丁工房タダフサ」の工場見学に行ってきました。
工場は20年前にこちらに移転してきたそうです。
おしゃれな外観ですよね!敷地内にはタダフサ
のシンボルマーク「やっとこ」がところどころに
散りばめられています。
こちらの包丁はすべて手作業で行っています。
その工程を一つ一つ丁寧に説明して頂きました。
① 成型・焼鈍・鍛造
ガス炉で800~900℃に熱した鋼材をたたき
延ばして強くします。おおまかな庖丁の形を作り
さらに熱してたたいて材質を向上させます。
やっとこで鋼材を掴んでみました。
お、重い・・。(熱くはないですよ~)
② 洗じょう・焼戻し
鋼材の表面汚れをワイヤーブラシで除去、
さらに焼入れをして耐久性を出します。
③ 歪取り
焼入れで生じた曲がりや歪みを矯正します。
職人さんがミクロン単位でたたいて、
まっすぐに直していきます。
④ 肉厚取り
中に鋼、上下をステンレスではさみ、
さらに上下を削り、余計な厚みを取ります。
⑤ 研磨
包丁の肉厚や形状を均一に整えるため、
研磨でそぎ落とします。
さらに錆びにくくするためと手触りを良くする
ために、サンドペーパーのコンディションを
変えていくそうです。研磨は機械でやるところ
が多いのですが、こちらではすべて手作業です。
磨いたら、こんなに違います!
⑥ 仕上げ研磨
包丁をより理想の形に近づけるために、
さらに研磨します。
もう、だいぶ仕上げに近づいてきています。
切れ味よさそう!
⑦ 銘入れ、柄入れ、検品
やっとこマークの焼印を入れて、仕上げに柄を
入れます。検品は1丁ずつすべての切れ味を
確認してから出荷します。
一連の流れはこのようになっています。
ちなみに、この人気のパン切り包丁は、
年間4000丁ほど出荷されているそうです。
それでも欠品してるくらいなので、まだまだ
作ってほしいです!
工房の心得を見つけました。
地元に貢献し、この素晴らしい職人技を
子供たちにも伝えていくことを、大切に
しているんですね。
工場見学の後は、併設されている
ファクトリーショップでお買い物。
スタッフも真剣に物色中・・・。
そんな中、見たことのない商品が!
タダフサの子供用包丁です。
これは、三条市内の幼稚園などで使用される
ために作られたそう。ここ以外では売っていない
とのことで、小さい子供がいるスタッフたちは、
思わず取り合い・・笑
この子供用包丁、みなさんも気になりますよね!
実はこのあと、タダフサの社長様に私たちの熱い
気持ちを伝えたところ、プロキッチン限定で販売
させて頂くことになりました!近日中に発売する
予定ですので、楽しみにお待ちください♪
最後に、またやっとこマークを発見!!
せっかくなのでやっとこポーズで記念写真を
撮りました。
(恥ずかしいので割愛させて頂きます・・)
包丁工房タダフサの商品は、国内だけでなく、海外でも大変人気だそうです。人気の商品なので、すぐに売り切れてしまい常に在庫が少ない状態ですが、こうして一つ一つ丁寧に手作業で作られているからこそ、良い商品として長く、多くの人に愛されるんでしょうね。
さて次の工場見学は、日本のデザインの巨匠柳宗理が手掛けた商品を作っている、日本洋食器さんのレポート【燕三条出張記②】日本洋食器~柳宗理~(スタッフ小林)です!