Last Updated on 2021年4月14日 by 小林
プロキッチン 店長みさこです。
新しく取り扱いを始めた「kaico」シリーズ。
お客様からのご要望も多く、
私も以前から知っていましたが、
白とウッドの組み合わせは北欧っぽくて
かわいいけど使い勝手はどうなんだろう?
後発で紹介するには、私たちが本当に
好きにならないと伝えられないよね
ということで、kaicoを手掛ける
デザイナーさんとメーカーさんに会いに
行ってきました。
*昌栄工業の工場内に並べられた
ホーローケトル
その日は、kaicoを作っている昌栄工業さん
とデザイナーの小泉誠さんが、工場内を
案内してくれました。
はじめましての小泉さんは、お写真で見た
通りの優しい雰囲気の方だけど、デザイナー
というかっこいいオーラもあって
キャー!と心の中で叫びながらご挨拶を
させていただきました。
*左が昌林社長、右が小泉誠さん。
まずは、昌栄工業の代表取締役社長の
昌林様が、昌栄工業のホーローのケトル作り
について熱く熱く語ってくれました。
昌栄工業がホーローのケトルを
作り始めたのは、約40年前。
アメリカからの依頼で、「パンプキン」
というかぼちゃの形をしたケトル
だったそうです。
ハロウィーン向けとのことで、実物を
見たのですが、とってもかわいい!!
今あったら売れそうです♪
ホーローでケトルを作るのは、技術的に
難易度が高いそうで、それをなるべく簡単に
作れる製法を考案したのが昌栄工業。
その製法のおかげで、1日に作る量が
大幅に増えたそうです。
その製法は、特許を取って独占することも
できたそうですが、それをやらずに
世界中にその技術を教えたそうです。
なぜなら、ホーロー製品をたくさんの
人に使ってほしい、知ってほしいとの
願いがあったから。
その願い通り、世界中に技術が広がり、
しかも高価だったホーローのケトルが
一般家庭にも多く普及されたそうです。
素晴らしい
さて、そんな昌栄工業でなければ
形にならなかったであろう
「kaico」シリーズ。
デザインは、生活に馴染むデザインを
されるプロダクトデザイナーの小泉誠さん。
今回は「kaico」シリーズの中でも特に
思い入れのある「ドリップケトル」について
お話していただきました。
小泉さんがデザインしたドリップケトルを
昌林さんが初めて目にしたのは、
小泉さんが紙で作ったケトルだそうです。
(見てみたい~!)
昌林さんは見た瞬間、感銘を受けたと同時に
これは作るのが難しいけれども、
機能と性能は絶対素晴らしいものにしたい!
なんとしても作るんだ!との
気持ちで制作に取り組んだそうです。
まずはじめに取り組んだのは
バリスタさんにコーヒーをドリップする際に
どんなところに不満を感じているかを
リサーチすること。
すると多くのバリスタが不満を抱えたまま
コーヒーをドリップしていることがわかり
その理由が
「誰も作ってくれないから」とのこと。
ならば、私たちが作りましょう!
ということでデザイナーと作り手と使い手が
一緒になって試行錯誤を繰り返し
出来たのが「カイコ ドリップケトル」です。
特徴はなんといっても今までにない
「三角形の湯口」
なぜこうしたのかというと
一般的なドリップケトルは湯を細く
注ぐために、湯口が細くなっているのですが、
細い湯口だと施釉を行った時に
湯口の穴がふさがってしまうんですよね。
そこで、考えたのが逆三角形の形の湯口。
三角形の角を流れれば細く出るのでは?
と考えた小泉さん。
昌林さんに「三角形の湯口、できる?」
と聞いたところ
「出来る!」
と答えちゃったとのこと
答えちゃったからにはなんとしても作りたい!
ということで始まった試行錯誤の日々。
その試行錯誤の日々は
「Kaicoを作った昌栄工業と小泉誠さん
~その2~」
(4/13 10時アップ)
をご覧ください!!