中村銅器製作所の工場へ訪問してきました

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プロキッチン バイヤー蟹谷です。

皆さんは銅の鍋や銅の玉子焼き器というと
どのようなイメージをお持ちでしょうか。

熱伝導率が良いから早くおいしくできる、
ジャムを作るときに色鮮やかにできる、
プロの料理人が使っているイメージ、
使用方法やお手入れが難しそう・・など、
いい商品とはわかっているけれど、
一般家庭で使うには少しハードルが高い
と思われがちです。

しかし、ここ最近テレビで銅製の
玉子焼き器の良さが紹介されたり
銅製品が次々と発売されていて、
改めて銅製品が注目され始めています。

そんな今話題の銅製品ですが、
その歴史は長く、昔から職人さんが
一つ一つ手間暇かけて作っています。

その伝統的な技術を引き継いで、今もなお
手作業で作り続ける中村銅器製作所の工場
へ商品をセレクトするために訪問しました。

中村銅器本社1.JPG
住宅街の路地裏に一見通り過ぎてしまいそうな
場所にある、こちらが中村銅器製作所本社。
(本当に通り過ぎてしまい道に迷いました・・)

鍋タワー.JPG
中に入るとすぐに作業場があり、
作成中のお鍋がたくさん積んであります!
今にも崩れそうですが絶妙なバランス‥!

早速、商品を見せてもらうことに。
まずはお目当ての玉子焼き器
玉子焼き3サイズ.JPG
こちらの3サイズをセレクトしました。

右のサイズはお弁当に入れる卵焼き用に
卵1~2個分で一番人気だそうです。
真ん中のサイズは卵2〜3個分、
左のサイズは卵4個分くらいなので
卵焼き以外にもロールケーキやホットケーキ
チヂミなどの鉄板焼きもできそう!

どれも板厚1.5mmなので少し重たいけれど
これ以上薄いと熱伝導が早すぎてしまうので
こちらの方が、適度な熱の伝わり方をして
保温性もあるそうですよひらめき

こちらは以前人気テレビ番組で取り上げられ
放送直後は入荷数ヶ月待ちだったとかダッシュ

まだ取っ手がついていなかったので
早速つける様子を見させてもらいました。
柄をつける1.JPG
本体に傷がつかないよう袋をかぶせたまま
取っ手を差し込んで・・・
柄をつける2.JPG
リズミカルにネジを打ち付けます。
柄をつける3.JPG
軽々と打ち付ける作業は一瞬です!
柄をつける4.JPG
あっという間にもうできあがり!!
まさに神業!さすがベテラン職人さん!

雪平錫前後.JPG
次にセレクトしたのは行平鍋
銅の鍋で煮物を作ると味がまろやかになって
まるでプロの料理人が作ったような仕上がり
になるそうです!

ちなみに、左側はまだ錫(すず)を引いて
いない鍋です。キラキラですね~きらきら

一般的に銅製品の内側に錫を付けるのは
緑青を防ぐためと言われています。
この錫をメッキ加工をしているメーカーが
多いそうですが、中村銅器さんはこだわって
手間のかかる錫の焼き付けを行っています。
こうすることで、より熱伝導の急激な温度
上昇を守り、保温性に適した鍋になります。

親子鍋比較.JPG
そして、これは親子丼好きとしては
一家に1台、いや2台は欲しい親子鍋
左が親子鍋 小、右が親子鍋 深鍋です。
どちらも一人前分ですが、目安として
小の方は小丼用(卵1個)、
深鍋が普通丼用(卵1~2個)になります。

親子鍋中身.JPG
があると、お好みの半熟加減に調整が
できるのでぜひ一緒にご購入ください!

そして、工場の奥の打ち出しの作業場も
見学させてもらいました。
打ち出し前.JPG
打ち出しの前のお鍋たち。
打ち出し中.JPG
ものすごい機械音!!
それだけ強い力で叩いているんでしょうね。
一瞬ひるんでしまいそうですが、
職人さんは迷うことなく一定間隔で
打ち出し作業を行っています。

中村さん真剣.JPG
そして、気になる銅のお鍋の扱い方について
社長の中村さんに詳しくお伺いしました。
私たちの初歩的な質問にも丁寧に答えて
くださったので、改めて後日ブログで
紹介させていただきます!

中村さん.JPG
最後に中村さん親子の写真をパチリ!
お二人ともお忙しい中、最初から最後まで
親切丁寧に対応して下さいました。

長く使う商品だからこそ、こうして
作り手さんの顔が見えると安心ですよね。

もし内側の錫がはげてしまっても、
錫引きや修理といったアフターケアにも
対応して下さるとのこと!

銅の商品は、正しいお手入れ方法さえ守れば
一度使うとその料理の出来やおいしさから
二度と手放せなくなる一生ものの製品です。

ぜひ、あなたも銅製品を上手に育てて
料理上手になってみませんか?