他の道具とどう違う?conte(コンテ)まかないシリーズ

投稿日: カテゴリー プロキッチンから, メーカー訪問, 店長ブログタグ , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

プロキッチン 店長みさこです。

ずっとプロキッチンスタッフの念願だった
conte(コンテ)をいよいよお取り扱い
することになりました!!

conteは、ステンレス加工の一大産地である
新潟県燕市にあるステンレスメーカーの
一菱金属が作るブランドです。

私が初めてconteを知ったのは、まだ
改良途中で展示会に出店されていた頃の
2016年。
なんてきれいなボウルなんだろう!と
感動し、その使いやすそうな形、サイズ、
重さ、そして「巻かない」フチ。

どこを取ってみても、使いやすそうで
ずっと使っていきたいと思わせてくれる
ボウルだと思いました。

毎日のお料理に欠かせないボウルは
どんなものでも使えちゃいますが
形、深さ、重さ、素材、などによって
その使い勝手は全然違います。

そしてこのまかないボウル
今までにない使い心地のボウルなんです。
一番の違いは、縦長ということ。
そして重心が下にあるということ。

縦長の形は、深さがあるから混ぜても
こぼれにくく、持ちやすい!
そして、重心が下にあるので安定した
使いやすさを感じていただけます。
作業途中の泡だて器やお玉などを
置いたままにしても倒れにくいので
作業がはかどりますね。

さて、そんな道具を作っている一菱金属さん。
今回伺ったのは2回目です。
前回はまだショールームが出来ていない頃。
今回は前面ガラス張りで素敵なショールームで
商品の魅力をたっぷり聞かせてもらいました。

案内してくださるのはconte開発の
メインパーソンである江口さん。
いつも展示会でもお一人で立って
熱心に説明されている方です。

そして、このconteをデザインしたのは
自らも主婦であり母親である小野里奈さん。
小野さんは、自分が使っていいと思えるもの、
そして、ここがこうだったらいいのになー、
ということをデザインし、妥協せずに
作り上げることを目指しているそうです。

そのデザインを忠実に再現するべく
一緒に試行錯誤を繰り返して商品を
作り上げているのが一菱金属です。

コンテ(conte)には、現在3つの商品が
ラインナップされています。
・まかない(ボウル/丸バット/平ザル)
・こします(オイルポット)
・やくさじ(計量スプーン)

「ネーミングは大事ですよね。
ほとんどダジャレ大会のように
なってるんですけど(笑)」
と話す江口さん。
たった4文字のひらがなですが、イメージが
できるネーミング。
センスのあるネーミングだと思いませんか?

コンテは「新商品がなかなか出ない
ブランドなんですよ」と仰る江口さん。
それは、1つの商品を出すのに
少しの妥協も許さない気持ちで
開発に何年もかかっているから。

こします」オイルポットは、
3年かかったそうです。
こだわりポイントは
・シンプルで洗いやすい
・油切れのよい形状

オイルポットって、一回使った油を
捨ててしまうのはもったいないから
取っておく為に必要ですがその油を
使う時に注ぐ際、一度使った油は
粘度が高いので必ず垂れてしまって
側面から底まで油が・・・
なので、下に油が垂れてもいいように
トレーを敷いたりしますが
ベタベタになってしまいますよね。

そこをなんとしても解決したい!と
油切れのよい形状にするために
何個も何個も試作を作り
やっと納得のいく形が出来上がったそう。

最終的にOKとなったのは、地元の居酒屋で。
デザイナーの小野さんや関係者が集まって
試して「これでOK!!」となったようです。
大変だけど、楽しそうですね!

「こします」はよくある活性炭の
フィルターや、樹脂の部分もありません。
いたってシンプルな部品で出来ているので
お手入れが簡単なんです。

1度や2度使った油はそんなに汚れて
いないので、炒め物などですぐに使い切れるでしょ?
ということでフィルターなしのこの形に。

こしアミと蓋を親指でぱっと押さえたら
開くのも、サッと使えてとっても便利。
蓋をいちいちはずして置かなくても
使えちゃうんです!

このメッシュも黒いステンレスを使って
中が見やすくなっているんです。
シルバー色と黒色だと、こんなにも
見え方が違って、ビックリ!

私もオイルポットは、注ぎ口から
垂れた油を受けるよう2重になったものや
活性炭フィルター付きのもの、出しておいても
おしゃれなもの、などなど使ってきましたが
もうこれがあれば一生大丈夫!

今回プロキッチンでお取り扱いが始まる
ずっと前から、個人的に購入して
使っていますが、本当に使い勝手がいいんですよ。
本当に垂れない注ぎ口は、何度使っても
感動ものです(笑)

悩むのはサイズだと思いますが
私は結構揚げ物をするので
だと入りきらないこともあります。

だけど、サッと使いたいという目的には
が欲しい。なので、結局両方買いました。
炒め物などでぱっと使うのに便利な
コンロ周りに出しっぱなしにして使い、
揚げ物でたくさん油を使った時は
に入れて仕舞います。

そのうち、油で使わなくなったら
出汁を取るのに使おうかなと思ってます。

本当に、よくぞ作ってくれました!!
という逸品です!

次はやくさじという計量スプーン。
他と違うのは、柄の長さ

この長いってのが色々と使えるポイント。
測る、混ぜる、すくう、などもやりやすく
長い瓶でも底まですくえるし、ココアなど
粉ものを測ってそのままかき混ぜるのも
とても使いやすいんです。

そして、さじの皿部分が浅いので
すくったものもさじから取りやすく
洗いやすいのもポイントですね。


私が持っているものと(左2本)比べてみました。
マットで美しく、すらりと伸びたスタイルも
かっこいい!!

この「やくさじ」、5mmだけを2,3本とか
15mmだけを2,3本など、同じサイズを
数本買う方が多いそうです。
道具として便利に使えるからのようですよ。

カレー粉やベーキングパウダーの蓋も
開けやすいし、確かに便利に使えそうです。

さて、最後は「まかない」ボウルシリーズ。
こちらもシンプルに3サイズ。
ボウルとザルとバットを組み合わせたら
使い方は無限に(大げさだけどホント!)

お客様から「こんな使い方してるんです」
と逆に情報を教えてもらうこともあるそうで
江口さんも「なるほどー!」と
感心することも多いそうですよ。

ボウルにワンサイズ小さいザルを入れ
ザルにアサリを置いてトレーで蓋をして
アサリの砂抜きをしたり、そのザルの
下に干し椎茸を入れて戻したり。

なるほどなるほどー!
それは便利な使い方です!

下に重心があるので、ワインクーラー
としてワインの瓶を入れても大丈夫だとか。
こんな素敵なボウルなら、テーブルに
出しておいてもいいですよね。

ザルは、メッシュではなくパンチング
したのも、毎日使う道具だから楽に
使えたほうがいいという思いから。
穴だけ見ると米研ぎには使えないように
見えますが、意外と大丈夫だそうですよ。
私もやってみましたが、2,3粒は
出てしまったけど、大丈夫でした!!


こう、斜めに水切りをするから、意外と
米粒も出てこないんですよね。

ザルは、落し蓋として使って、穴に
菜箸をさして引き上げるとか


こんな風に和セイロに蒸し布をかぶせたら
ザルを入れて、そこにしゅうまいなど入れて
蒸したら引き上げてそのままテーブルに。

本当にいろんな使い方ができて
楽しい道具ですよね。
皆さんも毎日のキッチンで便利な使い方
発見してみてくださいね。

ちなみに、どのサイズが一番売れるのか?
をお聞きしたところ、真ん中の180の
ボウルと平ザルだそうです。
とりあえず、真ん中のサイズを使って
試してから他も揃える、ということも
あるんでしょうね。

私は、家政婦の志麻さんが選んだ通り
3サイズ揃えました!
あ、志麻さんは、新潟の駅前にある
物産展で直接手に取って見て購入された
そうですよ。


3サイズを入れ子にしてすっきり収納。

道具をたくさん持たずにあれだけの
お料理を作ってしまう志麻さんを
見習って、私も要領よく調理できるよに
なれますよーに(笑)

さて、次は工場の見学の様子を
お伝えします。
(2022/4/5公開予定)