2021高知出張~土佐和紙の伝統を守る三彩編~

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プロキッチン 店長みさこです。

プロキッチンの隠れ人気者
(隠してないけど!!)
くらす三彩 美活クッキング

いわゆる、キッチンペーパーなんですけど
一度使うと手放せなくなる使い心地。

あまり目にしないと思いますが
それもそのはず。
こちらは業務用として、プロの料理人や
料理研究家の方に人気のある
マイクレールというキッチンペーパーを
一般の方向けに手に取りやすく作られた
ものなので、スーパーなどの店頭では
見かけないのです。
(以前のご紹介記事はこちらです)

食材に直接触れるものだから
安全なものを選びたい

一般的なキッチンペーパーは
樹脂製の接着剤を使っていることが
多いのですが、こちらはそういった
接着剤は一切使わず、水だけで繊維を
絡めてくっつけているんです。

接着剤がどんな害をもたらすのかは
わかりませんが、化学物質ですから
使われていないほうが安心だと
私は思います。

直接食材に触れるものなので
ここは気を遣いたいところです。

三彩さんに伺い和紙の原料、楮(こうぞ)を
見てきました!

土佐和紙という伝統を守り、持続可能な
世の中を実現していく商品作りをしている
三彩さんは高知県にあります。

その原料となる楮(こうぞ)という植物を
見てきましたよ。

楮、どんな植物か想像もできませんでしたが
背が高~くて、ひょろ長~いんですね。
なんと、1年で5m程も伸びるそうです!

この皮を使って和紙にするそうですが
2、3年経つと皮が硬くなり原料として
使えなくなるそうなんです。


1年前に切りとった跡。
その横からニョキニョキと新たな木が
伸びてます!!

横に伸びないよう、芽を取る作業が
必要だったり、台風で曲がってしまわない
ように紐でつる作業をしたり、
生育が早い上に、約3000株もある
ということなので、大変な手間が
かかっていますよね。

暖かい時期は、木のなかを樹液が
行き来しているそうで、その時期に採った
楮を紙にすると、斑点になってしまうんだとか。
それを防ぐために、木が眠った時に収穫した
ものを使うそうなので、葉が落ちるのを待って
年末から年明けにかけて収穫するとのこと。

早く寝てくれ~って思ってるそうですよ(笑)

楮もかぶれる人はかぶれるので手袋をして
作業するそうです。


作業されているスタッフさん。
作業中、ありがとうございました!

木を切ったら皮と幹に分けて、皮を和紙の
原料として使います。
その現物はこのあとの展示会にて
見せていただきます。

ものづくり総合技術展にて

さて、楮畑を後にして、向かうは
高知県主催の「ものづくり総合技術展」

高知県内の様々な企業様と直接商談できる
場となっています。
県内の高校生もたくさん来ていて
熱心に質問したり話を聞いて回っていました。

今回出展されていた会社、数社と
ご商談をさせていただきましたが
残念ながらご縁は見つけられませんでした。

ただ、こちらには出展していない
県内のつくり手さんとは、お取引の
お話を進めることができましたので
そちらはまた別でご紹介しますね!

さて、こちらにも土佐龍さんと三彩さんが
出展されていたので、ちょっと覗いて
お話をしました。

この右にあるのが楮の皮と、幹です。

幹のほうは、つるつるできれいなのですが
使い道がないそうで・・・
なんかもったいない気がしますよね。
なにかに使えないものかしら?

伝統を守るためのチャレンジ

三彩さんは、楮の生産量の減少を
食い止めようと色んな取り組みを
されているのですが
その1つとして新たな挑戦を始めたようです。

それが、楮を糸にして、織物にすること。
楮の和紙は、肌触りが良く吸湿性や通気性に
優れ、しかも暖かいという特徴があります。
それを活かして小さいものではコースターや
ランチョンマット、そして大きなものでは
ストールやのれんなどをつくられていました。
美しく織られた織物は、額縁に入れて
飾っても涼し気で素敵ですね。

これから本格的に商品化を目指しているよう
なので、いつか手に取ることができると
いいなーと思ってます。

土佐和紙という伝統を守りつつ、
現代の生活に合った商品づくりを
されている三彩さん

これからも応援させていただきたいと
改めて思いました。
今後、新商品の取扱いも増やしていきたいと
思っておりますので、楽しみに
していてくださいね!