プロキッチン三木です
初夏を迎え、スーパーの店頭に青梅が並ぶ季節になりましたね!
この時期になると、いよいよ「梅仕事」の季節がやってきたなとワクワクします。
先日お徳用コーナーで傷がついている青梅を発見したので、今年は気合をいれて梅エキスを作ろうかと思っているのですが、果たしでうまくいくのか…
さて、梅仕事と言えば最近、お客様からこのようなお問い合わせをよくいただくようになりました。
「手持ちの『家事問屋の干しかご』で、梅干しを干しても大丈夫ですか?」
できれば他の道具を追加で購入せず、今おうちにある道具で梅仕事も楽しみたいですよね。
気になったので、さっそく家事問屋さんに直接お話を伺ってみました!
すると、梅干しの話から「ステンレスと最近の洗剤の意外な関係」という、目からウロコな面白いお話へ発展したのです。今回はその内容も皆さんにシェアしたいと思います。
家事問屋の干しかごで梅は干せる?

結論から言うと、「工夫次第で十分使えますが、直置きは避けるのがベスト」ということです。
家事問屋の製品は「電解処理」という加工が施されているステンレスのため、一般的なステンレスよりも塩分にはかなり強く作られています。そのため、半日ほどの短い時間であれば直置きしても大きな問題は無いようです。
ですが、梅干しで本当に気をつけなければいけないのは、塩分よりも「強い酸」です。
ステンレスは酸にそこまで強くありません。そのため、家事問屋さんも「基本的にはクッキングシートなどを敷いて、直接ステンレスに梅の実が触れない状態で干すのが安全です」とおっしゃっていました。
実はこれ、私や梅干し大好きなスタッフ鎌田も実際に竹の盆ザルで梅を干すときに実践している方法なんです。
クッキングシートを敷いておくと、ステンレスを保護できるだけでなく、「柔らかくなった梅の皮がザルにくっついて破れるのを防ぐ」という嬉しいメリットもあります。大切な梅をきれいに仕上げるためにも、ぜひクッキングシートを活用してみてくださいね。
※ただし、クッキングシートに触れている部分は乾燥しにくいので時折ひっくり返してあげるのがミソです。
また、塩分や酸のあるものを干した後は、使用後すぐにしっかりと洗い流すことが、道具を長持ちさせる秘訣です。
知ってましたか?ステンレスと「最近の洗剤」の盲点
家事問屋さんとの会話の中で、私自身も「えっ、そうなの!?」と驚いたのが、洗剤の成分についてのお話でした。
一昔前の台所用洗剤は「中性」のものが主流でした。そのため、ステンレス製品の取扱説明書にも昔は「台所用洗剤で洗ってください」とだけ書かれていることが多かったそうです。
しかし最近は、「油汚れがよく落ちる」「手肌に優しい」といった機能を追求した結果、弱酸性や弱アルカリ性に少し傾いている洗剤(食洗機用洗剤も含めて)が増えています。
※ちなみに、私やスタッフが愛用している「フロッシュ(カエルのマークの洗剤)」は中性、花王の「キュキュット」も中性です。
なぜ洗剤の液性がステンレスに関係あるの?
ステンレスの表面には「不動態皮膜」というバリアがあるため、すぐに変色することはありません。ですが、酸性やアルカリ性の強い成分に長時間さらされると、そのバリアが徐々に破壊されてしまいます。
例えば、お肌に優しいはずの「弱酸性」のボディソープや洗剤であっても、ステンレスに付着したまま放置してしまうと変色の原因になるのだそうです。
こうした時代の変化に合わせて、最近のステンレス製品の取扱説明書には、単に「台所用洗剤」ではなく「中性洗剤で洗ってください」と、より具体的に明記されるようになってきているそうです。道具の取扱説明書も、知らぬ間に時代に合わせてアップデートされていたと知ってびっくり!
洗剤のパッケージ裏にある「液性」の欄、みなさんは最近チェックしたことはありますか?お気に入りのステンレス道具をきれいに保つためにもぜひ一度、いまお使いの洗剤を確認してみると新しい発見があるかも!
大切な道具と、長く付き合うために
今回のポイントをまとめるとこの2点です。
- ステンレス製のザルで梅を干すときはクッキングシートを敷いて、酸から道具を守る(皮の破れ防止にも◎)
- ステンレス製品を洗うときは、できるだけ「中性洗剤」を使い、使用後は早めに洗い流す
お気に入りの道具の特性を少しだけ理解してあげると、道具はもっと長持ちしてくれます。
今ある道具を上手に工夫して使いながら、今年も梅仕事を楽しみましょう~!
▽梅仕事の時期によく読まれているブログはこちら
みんなどうしてる?大きい瓶の煮沸消毒
▽毎年大人気の梅シロップレシピもどうぞ!
きび砂糖の梅シロップとはちみつと黒酢の梅シロップ
昨年、スタッフ最上と奮闘しながら撮影した
黄金色の梅ジャムの動画もよろしかったら覗いてみてください^^