【燕三条出張記②】日本洋食器~柳宗理~

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柳宗理やかん工程

プロキッチン小林です。

燕三条出張記、その2!(その1はこちら
新潟の工場の祭典、バイヤー小林も行ってきました!普段あまり乗らないので、新幹線に乗れる!というだけでもわくわくです(笑)

さて、私は「柳宗理」のステンレスの商品を製造している、日本洋食器さんについて書きたいと思います。

まず案内してくださったのはキッチンツールのお玉を作る作業。

おおまかに言いますと・・・

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①ステンレスの板を機械で伸ばし
②型に抜いて、柄の形をつけて
③すくう部分をつくり(※つぼ押し)
④研磨して完成
※平らな部分をすくえるように丸くすることを、つぼ押しというそうです。

完成まで長い道のりがありますが、最後には、一本一本機械と手作業で研磨をし、包装の段階で、ひとつずつ手で触ってバリや傷がないか確認します。

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う~ん、一つひとつの作業がとても丁寧です。

次にカトラリーです。
見学する私たちにわかりやすいように工程が並べられていました。

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基本はお玉と同じで、伸ばして、抜いて、
形をつけて、磨く。

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カトラリーは小さいので、細かいところのカーブの磨きなど、職人さんが何度も何度も目で確認して行っていましたよ。

そして最後に、ケトルを作っているところを見せていただきました。
こちらもまた、工程順に並べられていました。ばらばらになっていて、おもしろ~い!こうやってケトルができるんですね~。

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機械で淵を丸めたりするのも、置く向きがあるそうで。気を抜けない感じで作業されてました。

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こちらは検品と梱包の様子。

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一つひとつ、丁寧に見て、少しでも傷を見つけたらはじかれて、前の工程に戻されます。そうしてOKになったものが、シャシャっと慣れた手つきでビニールに包まれ出来上がり。

実際に作られている現場を見せていただき、一つひとつの作業が丁寧でプロだな・・・と本当に感心してしまいました。こうして職人の皆さんがプロ意識を持って作られたものが製品となり私達の手元に届けられるのですね。

こんなに丁寧に作られている製品をみて、「道具」を大事に扱いたいな~と、思うと同時に、柳宗理の商品、改めてじっくりと使いたくなりました。

さて次の工場見学は、和モダンで美しい鰹節削り器を作る、台屋さんのレポート【【燕三条出張記③】台屋 鰹節削り器~作り方~(スタッフ石田)です!