想い続けた透き通るような美しい器

投稿日: カテゴリー バイヤーコメント, 新商品の発売情報タグ , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

プロキッチン バイヤー小林です。

数年前に見た、ある雑誌の1ページに載っていたカップ。
それは中に入ったお茶の色が透き通って見えるほど薄く、うわ~、キレイ~~!と感動したのを覚えています。

確か、スタイリストさんか誰かのお気に入りということで紹介されていた記事だったと思いますが、いつか欲しいな~と、携帯(まだスマホじゃなかった)で写真を撮っておいたんです。それからあっという間に月日がたって携帯からスマホに変わり、その写真もどこかにいってしまいました。

そして、今年、ついに運命の出会いが訪れたのです!!

5月に北陸出張に行くことになり、お取り引きのあるメーカーさんに行き工場見学などさせていただくことと、新しい出会いを求めて探すことを目的に準備を進めていると、岐阜県の妻木陶磁器工業協同組合の中に、「あ!これは!!!」
そうなんです、ずっと欲しいな~と思っていたあの器があったんです!

その器を作っている窯元は岐阜県土岐市にある「丸直製陶所」(まるなおせいとうしょ)

早速コンタクトをとると、快く「どうぞ来てください」と仰ってくださり、もうワクワクドキドキ!

そしていよいよ訪問です。ナビを頼りに目指したのですが、車1台が通れるような細い道で、こんなところにあるのかな~?えーどこどこーー??などとゆっくりと行ったり来たりしていると、エプロン姿の男性、丸直製陶所の奥田さんが出てきてくださり無事に到着~。

早速、工房を案内していただきました。
わ~!あったあった!雑誌で見たあの器です!

「持っていいですか?」
「どうぞ!」
「うわ!かるい~~~!うすい~~~!きれい~~~!」

あー、これで飲み物を飲んだら、どんな口当たりなんだろう。

入口近くには今はもう製造されていない歴史ある商品がガラス棚の中に陳列されていて、すてき~とため息がでてしまいました。

広々とした建物の中には成形され釜入れされるまえのものがたーーーっくさん並べらていて、これを全て1点1点お一人で作られたのかと思うと気が遠くなりそう・・・

そう、丸直製陶所は代表の奥田さんとご両親と妹さんの家族4人で経営されていて、それぞれに作業分担して作られているのです。

その日されていた作業は、奥田さんが土を型に入れて成形する作業、妹さんが銅板から和紙に柄を写したものを切り取る作業、お母様が柄が移った和紙をはけに水を含ませて器に貼っていく作業、80歳のお父様がマグカップの持ち手をつける作業。

どの作業も熟練の手つきで進められていきます。
作業の詳しい内容は、また後日ご報告させてくださいね!体験もさせてもらったんですよ♪

丸直製陶所の創業は1900年頃。 以来130年もの間、ヨーロッパに向けて輸出してきたとのことなんですが、そんなに昔からヨーロッパに受け入れてもらえる商品を作っているなんて、ほんとにすごいな~と思いました。ヨーロッパでは薄い磁器の需要が多いのですが、日本では薄いと怖いと思ってしまうことが多くて今までは国内にはあまり出していなかったそうです。でも、最近は普通のものよりいいもの、こだわりの物をと思っている日本の方も多くなってきているので国内にもどんどん広めていきたいと話されていました。やっぱり日本のものですから、日本人に使ってもらいたいですね、と。

日本中に広めていく役割の一端を担わせてもらうことができるなんて、本当にうれしいし、本当にステキなのでぜひご紹介させていただきたいなと改めて思いました。

薄いんだけど高温で焼きあげられているので意外と丈夫。ガラスのコップと同じような感覚で取り扱ってもらえればいいですよとのことですよ。なにしろ輸出しても大丈夫なんですからそんなに恐れることはないと思います!

それより、手にした時の感動、口にした時の感動(あ、食べちゃダメですよ!)をぜひ、体験してみてください!

奥田さんはお客様に商品を実際に手にとって購入してもらいたいという思いからネット販売には慎重になっていました。そんな中でここまで足を運んでくれた熱意を感じてプロキッチンでの取り扱いを了承してくださいました。

明日から発売開始いたしますので、冷たいものが美味しいこの時期に、ぜひ、お手にとっていただけたらうれしいです。


ヨーグルトにブルーベリージャム。
木の丸い小皿 桜 / PROKITCHEN】に載せて。
工房アイザワ 純銅洋食器 ティー・シュガースプーン 銀仕上


染付小皿をソーサーにして、あんみつ♪


トマトとバナナのジェラート♪
ひんや~り、冷たさがダイレクトに伝わります。