真っ黒なアルミ鍋を復活させてみました。

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プロキッチン 三木です。

今年の2月、スタッフ見目と共に
中尾アルミさんの工場見学に行かせてもらい、
アルミ製品について勉強してきました。

スタッフ見目が紹介している
中尾アルミさんの工場見学~アルミ製品ができるまで~
中尾アルミさんの工場見学~アルミ製品の虜になった理由~
中尾アルミさんの工場見学~気になること聞いてみました~

の3本のブログでは、
工場見学の様子や、アルミ製品の特性、
アルミ鍋の種類や大きさの選び方などが
詳しく書かれていますので、
ぜひそちらもご参考にしてくださいね。

さて、今回私がご紹介するのは
「アルミ鍋のお手入れ」についてです。

アルミ鍋は使っているうちに
黒ずみが出やすいお鍋ですので、
だんだんと黒ずんできてしまった方や
これからご使用される方への
ご参考にしていただけたらと思います。

【使い始めについて】

まずは酸化被膜を作ります。
酸化被膜とは、
アルミニウムの耐食性を高める膜です。

酸化被膜をつくるのはとっても簡単。
お米のとぎ汁や、水に野菜くずを入れ
沸騰させるだけです。
これだけで表面が黒く変色しにくくなります。

煮るのは5分ほどで大丈夫です。
長ければ良いというものではありません。
なんだか土鍋の目止めみたいですね。

酸化被膜を作らないとこんなことに…

酸化被膜を作らずに
いきなり筑前煮を煮てしまい、
お鍋の内側が見事に真っ黒に!!
どこまで汁が入っていたか一目瞭然ですね。笑

ちなみに、卵やこんにゃく、中華麺などは
特に鍋肌が黒く変色しやすいそうです。

でも、ご安心ください。
黒くなっても大丈夫です!

次は
【黒くなってしまった場合の対処法】

最初の酸化被膜を作っても
使っていくうちに黒ずみはでてきてしまいます。

今回は実際に、
筑前煮で真っ黒になってしまった
中尾アルミ製作所 ヤットコ鍋 21cm
を蘇らせようと思います。

中尾アルミさんのおすすめしている
黒ずみを消す方法は以下の3つ。

1.レモンなどの柑橘類を輪切りにして
切り口で黒変部をたんねんにこする。
2.鍋に水とリンゴの皮を入れて煮立たせる。
3.クレンザーやスチールウールなどで磨く。

この3つを実践していきます。

わが家には、スチールウールが無かったので
クレンザーとスポンジ、それから
りんご(写真を撮り忘れました)と
冷蔵庫にあったレモンを使いました。

まずは
1.レモンなどの柑橘類を輪切りにして
切り口で黒変部をたんねんにこする。
をやっていきたいと思います。

くるくると表面にこすり付けていると・・・

なんだか少しだけ
色が薄くなってきた気がする!

わかりますかね?
左半分がレモンでこすった部分。
右半分は何もしていません。

引き続きたんねんにこすってみること数分。

やっぱりまだまだ黒いです。
軽い黒ずみなら
この方法でも良いのかもしれませんが、
今回くらい真っ黒だと
まだまだきれいと言うにはほど遠いです。

お次は
2.鍋に水とリンゴの皮を入れて煮立たせる。
をやっていきます。

りんご1個分の皮をむき、
(むいたりんごは食べちゃいましょう)
黒ずみの少し上までお水を入れます。
※先ほどこすり付けたレモン汁は
もったいないので洗い落とさず、
そのままお水を入れちゃいました。

鍋を火にかけ煮立たせます。
今回は5分くらい煮ました。

火を止めてそのまま冷めるまで待ちます。

お鍋を傾けてみると・・・

あれ!?
更に少し色が薄くなってる??
洗って拭いてみるとこんな感じ。

明らかに色が薄くなっています。
あまりひどくない黒ずみなら、
1.と2.くらいでかなりきれいになると思います。

最後は
3.クレンザーやスチールウールなどで磨く。
で、仕上げです。

スポンジにクレンザーをつけて
黒ずみの気になる部分を磨いていきます。
きれいになっていくのが楽しくて
途中の磨いている様子を
写真に納めるのを忘れました。すみません。

そして磨き上がったお鍋がこちら。

なんと言うことでしょう!
あれだけ真っ黒だったお鍋が
新品さながらにピカピカになりました!!

中尾アルミさんの刻印もしっかり見えます。

一度このようにリセットしたら、
また酸化被膜を作ってあげれば大丈夫です。

お鍋が真っ黒になってしまって
落ち込んでいるみなさん、
諦めるのはまだ早いですよ!

身近なものでここまできれいにできるのなら
ハードルもぐんと下がりますね。

ここでまとめですが、
◆アルミ鍋を使い始めるとき◆

米のとぎ汁、または水に野菜くずを入れ
5分ほど沸騰させ、酸化被膜を作り、
変色を予防しましょう。

◆黒くなってしまった場合◆

1.レモンなどの柑橘類を輪切りにして
切り口で黒変部をたんねんにこする。
2.鍋に水とリンゴの皮を入れて煮立ちさせる。
3.クレンザーやスチールウールなどで磨く。
の、3つで復活できます。

◆焦げ付いてしまった場合◆

クレンザーとスポンジ、
またはスチールウールで軽くこすります。
それでもダメな場合は鍋にお湯を沸かし、
焦げをふやかしてから
たわしなどでこすって落としましょう。
※金属のへらなどのご使用は避けてください。

以上のことを知っておけば
アルミ鍋を末永くお使いいただけます。

また、使用していると
白い粉状の斑点が付着することがありますが、
これらは食品中のカルシウムや
水道水に含まれている塩素やミネラルが
鍋肌に付着したものだそうです。

そのまま使っても問題はありませんが、
気になる時にはスポンジやたわしに
クレンザーをつけて磨けば大丈夫です。

いかがでしたでしょうか?

自分でもあんなにきれいになると
思っていなかったので感動しました。

次回のブログでは、
ピカピカに復活させた
中尾アルミ製作所 ヤットコ鍋 21cm
を使って、なにか作ってみようと思います!

なにを作るかは次回までのお楽しみに〜♪

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