中川政七商店の砂糖壷、塩壷を上手に使う方法

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Last Updated on 2023年9月14日 by 中島

プロキッチン バイヤー中島です。

先日お客様から、

「砂糖のために作られた壷なので
安心していたのですが、
砂糖がカッチカチに固まってしまいました
使い方に問題があるのでしょうか」

との内容のお問い合わせがありました。

早速中川政七商店の担当者へ
連絡を取りましたところ、
丁寧にかつ詳細にご回答を頂き、
なるほどと思う事がありましたので、
皆さんにもお知らせしたいと思います。

まずは砂糖壷から

中川政七商店 砂糖壷 常滑 白/グレー

〇基本情報

砂糖は乾燥で固まってしまう
性質を持っているため
砂糖壷は内側に湿度を保つ
釉薬を施した商品です。

〇ご案内情報
もし砂糖が固まったら
同封しているしおりの記載通り
蓋を水にぬらしていただくと
サラサラに戻る可能性があります。

またお砂糖の種類によっても、
固まりに違いがあります。
三温糖やキビ糖は
上白糖やグラニュー糖に比べて
特に乾燥すると固まってしまいます。

ただ、密閉ではないため
外気がとても乾燥している状況では
やはり影響を受けてしまいます。

とのこと。
なるほどー、砂糖の種類によっても
固まり具合に違いがあるんですね。

続いて塩壷です。

中川政七商店 塩壷 常滑 白/グレー

〇基本情報
陶器の空洞の吸水発散効果で
塩を調湿し保存する商品。
塩の種類・環境・使用期間などで
一概には言えませんが、
空洞の目が詰まってくることがあります。

〇ご案内情報
素焼きの陶器ですので、
すごく良く水を吸います。
使う前に水でさっと流すだけでも
かなりの水分を吸っていることがあります。

表面上色が乾いているように見えても
内側に吸い込んでいる事があり、
その乾ききっていない状態で塩を入れると、
その水分が内側の塩の方に行ってしまい、
塩が濡れて固まるという
ケースがお店からの報告でありました。

一度、口を上にして、
風通しの良いところに置いて
いただけないでしょうか。
通常であれば2~3日もあれば乾くと思います。

また乾かす際は、洗った後口を下にして
閉じた状態で乾かすと、
表面上乾いたように見えても
吸い込んだ水分が乾ききっていない、
ということがあったりします。
お気をつけください。

もう一つの可能性として、
空洞の目が詰まってくることがあります。

メンテナンスとして、時々、
煮洗いを行っていただくと
より長く保っていただけます。

煮洗いは、鍋に塩壷と
頭まで被るくらいの水を入れ
沸騰させ、沸騰して
10分程煮洗いしてください。

ただ、目に詰まっているものを
全て煮洗いで除去できるわけではないので、
このメンテナンスを行っても
全く改善されない場合は、
買い替え時と思っていただけたらと思います。

とのことでした。

砂糖→乾燥すると固まる
塩→湿気により固まる

ということで、
見た目はそっくりの
砂糖壷と塩壷ですが、
壷の機能は真逆です。

入れ間違いのないように、
両方揃えようかなとお思いの方は
砂糖壷は白、
塩壷はグレー
のように色違いで
お使いになった方が良さそうですね。

プロキッチンでも売れ筋の
中川政七商店の砂糖壷・塩壷

既にお持ちの方も
購入しようか悩んでいる方も
このブログを読んで興味を持って頂いた方も
参考にしていただけるとうれしいです。