鉄瓶のある暮らし、始めましょう。

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Last Updated on 2024年2月6日 by 小林

プロキッチン店長みさこです。

小ぶりでモダン。IHでもお使いいただける鉄瓶のお取り扱いが始まりました。デザインはアンバイシリーズを手がける家具デザイナー「小泉誠」さんです。

この鉄瓶をご紹介する前に、鉄瓶についてお話させていただきます。
鉄瓶の歴史は、ウィキベディアによると、「鉄瓶は、日本の茶の湯釜から派生した鉄製の湯沸かしの道具」とあります。
お釜に取っ手と注ぎ口をつけて「鉄瓶」となったようですね。

その鉄瓶も、戦後、アルミニウムやステンレス、琺瑯など安価で簡単に大量につくれるやかんが出てきたことで、使う人も少なくなっていったのですが、依然として作り続けられている日本の道具です。

みなさんは、鉄瓶にどんなイメージをお持ちでしょうか?
鉄ゆえの、重い、サビる、お手入れが大変、など負のイメージもあれば、鉄分補給できる、お湯がまろやかになる、昔からの道具で長く使える、丁寧な暮らしのイメージ、など良いイメージもあるのかなと思います。

まず、良いイメージのことからお話しましょう。

★鉄分補給ができる
お湯を沸かすことで、お湯に溶け出した鉄分を自然と補うことができます。ですので、女性には特におすすめです。
また、お湯が沸きましたら、蓋をはずして約10分程沸騰させますと、水道水に含まれるカルキを除去してくれ、更に、お湯がまろやかになって美味しくなります。

★お湯がまろやかになる実感
撮影の時に鉄瓶で沸かすとおいしいというイメージを持っていたスタッフが沸かしてすぐのお湯を飲んだ所、「ん?なんか味がするけど、これがおいしいのかなー?ん???」と言っていたので、お湯が沸いてから10分は沸騰させておかないと、おいしくならないよーと伝え、その後10分沸騰させたお湯を飲み比べたところ「全然違う!ほんとにまろやか!!」と、その違いがわかって驚いてました。
私は毎朝、鉄瓶で沸かした白湯を飲むようになって、体調によって味が変化するのを感じてます。まずいと感じる時は体調がいまいちな時。無理しないようにしようと思ったりします。

★長く使える
鉄なので、フライパンと同じで、穴が開かない限り使えます。
炒めたりもせず、お湯を沸かすだけの道具ですから、まず穴があくことはありません。ですが、日々身体に取り入れるものですので、あまり安価な鉄製品は選ばず、信頼できるメーカーの商品を選びましょう。

★丁寧な暮らしのイメージ
慌ただしい1日の始まりも、鉄瓶でお湯を沸かすところから始めたり、休日のティータイムに鉄瓶で沸かしたお湯でコーヒーを淹れてみたり、寝る前のハーブティーをいれてみたり。やかんで沸かすよりちょっと丁寧に沸かす時間が心にゆとりをもたらせてくれるはずです。
見える場所に置いて、インテリアとして楽しむのもステキです。

さて、次は負のイメージについて。

重い
tetuの鉄瓶は、2kg。 確かに、ステンレスや琺瑯に比べたら重いですよね。
ですが、このどっしりした感じが私は好きです。
フライパンのように調理するわけでもないので、手が疲れるということもありませんし、長い間持つわけでもないので、ゆったりとお湯を注ぐのに心地よいくらいの重さだと思います。おばあさんになったら持てなくなるのか、まだなったことがないのでわかりませんが・・・

サビる
鉄に水を入れるのですから、錆びるのは当たり前。いつまでも新品ではありませんから、道具はいくら丁寧に使っていても、古くなっていくものです。
ただし、錆びたからといってがっかりすることはありません。
tetuは錆びにくいよう酸化被膜加工を施していますが、錆びはできるものだと思っていてください。それが、鉄瓶の良さでもあるのです。

私が使っている鉄瓶は、母の母の母(ハハハ・・・(笑))が使っていたものらしく、木の箱に入った鉄瓶の中に、紙が入っていたのですが、それはもう錆びだらけで、母が捨てようとしていた所を私がもらい受けて、使っています。
とんでもない錆だったので、悩みましたが、復活させるには茶葉をお茶パックに入れて沸かすということを、お湯が赤くならなくなるまで繰り返せばいいとの情報を得て、頑張って透明なお湯が沸かせるまでになりました!

今も中はこんな感じで、錆びがたくさんあるのですが、湯垢が育って白くなってきてます。これは何度も言ってますが、とんでもなく錆びていた鉄瓶なので、新品を買われて、普通に使っていたら、ここまで錆びることはありません。
ここまで錆びても問題なく使えますよ!という見本です(笑)
錆びても茶色いお水や、金気くさくなければ全然大丈夫ですので、がっかりしないで、育ってるな~と思いながらお使いくださいね。

お手入れが大変
お手入れは、特にすることはありません。
お湯を沸かしたら、すぐに全てお湯を鉄瓶から注ぎ、蓋を外して、軽く火にかけて乾かすだけです。
中は絶対に洗いませんよ。手で触るのも厳禁です。
ですので、鉄瓶ではお湯のみ沸かすようにしてくださいね。
ということで、お手入れは大変じゃなかった!!

鉄瓶に対するイメージ、いかがでしたでしょうか?

鉄瓶というと少し伝統的(レトロ)なデザインのものが多い中、この鉄瓶は北欧デザインのような佇まい。蓋のつまみが木というのも温かみがあっておしゃれ。毎朝の白湯を習慣にしている人もケトルを鉄瓶にチェンジすると、まろやかな味わいの鉄分入りの白湯を飲むことができちゃいます。

鉄瓶の持ち手は、固定されているものが多いのですが、tetuは倒すことができるので、置く場所が狭い場合でも置くことができますよ。

容量は1L(注ぎ口の上まで水を入れると吹きこぼれるのでご注意ください)。
1人分〜2人分の白湯やコーヒーづくりに適したサイズです。
さぁはじめましょう、鉄瓶で白湯生活。
小泉誠デザイン tetu 鉄瓶