北陸出張~畑漆器店~

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Last Updated on 2017年9月11日 by 北村

プロキッチン見目です。

夏の始まりを感じる5月にバイヤー小林、蟹谷と北陸出張へ行ってきました。
その土地で作られる伝統的なもの、作り手さんの気持ち、実際に足を運ばなければわからなかった新しい出会いがたくさんありました。直ぐにでも、このわくわくした気持ちをみなさんに伝えたいっ!と思いながらも温めすぎていつの間にか秋に…。今日はスタッフが展示会で見るたびに「可愛い!欲しい!」と声を上げていた畑漆器店さんの取材風景をご紹介します。

石川県加賀市の山中温泉街を抜けて落ち着いた住宅街に畑漆器店があります。
近隣には伝統的な山中漆器の店や作業場が多く、漆の町というのがよくわかりました。
すぐ近くにはお椀の我戸幹男商店もあるんですよ。

バイヤーと共に尋ねると社長の畑さんがたくさんの商品と一緒に迎えてくれました。
ショールームには卯之松堂とcol.の2種類のブランドが並んでいました。

畑漆器店さんでは伝統的な山中漆器のお椀を中心にした「卯之松堂」とスタイリッシュで現代的、カラフルな色合いが可愛らしいお重を中心にした「col.」の2ブランドを手掛けています。伝統的な漆器の卯之松堂も素敵な器ですが、私達は山中漆器の伝統工芸の技術を活かした、新しく身近に感じる「col.」に強く魅せられました。

「col.」は山中漆器が得意とする美しい木目を活かしたろくろ挽きの技術を活かし、カラフルなウレタン塗装を施した器が揃います。カラフルな色味とシンプルなデザインが普段使いの洋食器と相性も◎。料理も和洋折衷選ばず使えます。お重としてだけでなく小物入れなどのインテリアとして置くのもおすすめです。

見た目のおしゃれさだけではなく、しっかりとした作りもポイントなんです!

この断面図を見てわかるとおり、ピタッとふたが閉まるようにしっかりとした作りになっています。品質も◎です。

伺った際にバイヤー小林が畑さんにこんな質問をしていました。
「畑漆器店の商品はモダンで新しい感じですよね?どうしてこのようなデザインにしたんですか?」
畑さんは「カラフルな材料を使ってお客様に手にとっていただけるような価格帯にすることで、若い人に山中漆器を知ってもらいたい。そして、そこを入り口にして伝統的な山中漆器「卯之松堂」をいずれは手に取っていただきたい。」そうおっしゃっていました。そんな思いから、2つのブランドがあるんですね。ライフスタイルに合わせて漆器を取り入れていく、とても素敵な提案だなと思いました。

 


ショールームには使い込んだ漆を塗る台が置かれており、「新しい中にも伝統を大切にしている」ということが伝わってきました。

お話を聞いた後、畑さんが作っている作業場を見学させてくれました。
職人さんたちが商品を作り上げるまでのご紹介はまた後日いたしますね。

 

畑漆器店「col.」シリーズは近日発売予定です。