プロキッチン店長みさこです。
もう随分前から出回っている風車のナイフ。
もちろん私も欲しいな~と思っていました。
他にはない丸みを帯びた木の持ち手と
これまた丸みを帯びたやさしい雰囲気の刃先。
そして、形から想像すると、バターナイフ
かと思うのだけど、それだけじゃないって
言うんですから、それってどうなんだろう?
と思っていました。
使ってみたい気持ちはずっと持ち続けて
いたけれど、バイヤーをやっていると
当たり前のように目にすることもあって
「あー、知ってるー、風車のナイフねー」
なんて、使ってみたこともないくせに
なんとなく、「今更感」もあって取扱いを
見送って来ていました。
それが、半ば強引に?すごくいいから
使ってみてください!とお取引様から言われて
いよいよ使ってみることになりました。
実際手に取ってみたところ
やっぱりかわいい~。
持った感じもいいねぇ。
持ち手も手に馴染んで、このすべすべの
手触りもいい。
刃は、思ったよりしっかりしてるのねー。
もっとしなるのかと思ってたけど・・・
では、早速つかってみるとしようかな。
ということで、朝食で使ってみました。
まずは、バターを。
すっと切れます。
長めの刃が塗りやすい。
そしてジャム。
ちょっと緩めの手作りいちごジャムも
ちゃんとすくえて塗れました🍓
キウイの皮も薄くきれいにむきやすい!
もちろん、カットもスッと切れます。
バナナもサクサク。
この切れ味の良さには秘密があるんです。
こちらの図をご覧ください。
こちらは、手磨きと機械磨きを
比較したものですが、左側のイラストに
示されるようなシャープなエッジは
100年以上前から続く製法によって
手作業で作られているんです。
ですので、見た目のイメージより
使った時の切れ味の良さに驚くはず。
100年以上も前からずっと受け継がれている
磨き技術をはじめ、ドイツの刃物の名産地、
ゾーリンゲン地方の伝統となる
ナイフづくりの技術を継承するため、
若い人々に数年かけて手法を伝えています。
それはどこか日本の伝統文化にも
つながっていますよね。
日本では継承者がいなくて、消えていく
文化もありますが、すごく残念なことだと
思うんです。
作る人たちを育てながら、地域の伝統を
守っていく。
そこに誇りをもって受け継いでいく。
そんなサステナブルなあり方も
彼らの魅力の一つであり、応援したく
なるブランドです。
「風車のナイフ」という愛称も
マークもかわいい!!
朝からこれを使うと思うだけで
テンションが上がります。
刃先が尖っていないからテーブルに
出しておいても怖くないし
アウトドアにもこれ1本あれば
使い勝手抜群。
おしゃれキャンプにもってこいですね。
なんなら油がついた手で握ったって
オイルが馴染んでいい具合に育って
いくから、愛着がわいていきそうです。
こちらは【尾山製材 木工用みつろうオイル】を
塗ったものです。
左がオリーブウッド、右がプラムウッド。
使っていくうちに木がカサついてくるので
定期的にメンテナンスをしてあげると
いいですよ。しっとり、つやが生まれます。
どちらにしようか悩むと思いますが
決め方のポイントをいくつか
お伝えするので、ご参考にしてくださいね。
1.色
→オリーブは木目がおもしろく
1つ1つ個性があり白っぽい
→プラムはあまり木目も目立たず
濃い茶色
2.触り心地
→オリーブはしっとり吸い付くような
つるつるの手触り
→プラムは木を触ってると思える
ようなナチュラルな手触り
3.経年変化
→どちらも時々オイルを塗ることで
つやが出て濃いめの色に変化
4.価格
→長いこと使うことを考えたら
価格は気にするほどの差では
ないのかもしれません。
ぜひ、ご自分に合ったお気に入りを
お求めくださいね。