九谷青窯買い付けの旅 〜高原真由美さん〜

投稿日: カテゴリー バイヤーコメントタグ , , ,

Last Updated on 2022年2月24日 by 中島

プロキッチン バイヤー中島です。

昨年春に訪れた
一泊二日の九谷買い付けの旅。

早朝に羽田空港を飛び立ち、
小松空港に降り立った私たちは
まず初めに堀畑蘭さんの工房を訪れましたが、
その時の模様はこちらをご覧頂くださいね。

堀畑さんの工房を後にした私たちは、
九谷青窯へ向かいました。

伺うたびに新人さんが増えている、
九谷青窯の工房。

作業している一人一人を見つめる
代表の秦さん。
わが子を見つめる様な
温かい眼差しが印象的です。

皆を弄りながらの
会話の端々に笑い声が溢れ
相互の信頼関係を感じます。

「まずは腹ごしらえといきますか。
地元のB級グルメにお連れしますね。」

秦さんは新人の面談があるとのことで、
高原さんと横井さんに
連れて行って頂いたのは町の中華屋さん。

開店して間もない時間でしたが、
満席の上、既にお待ちのお客様も何組か。
期待度ぐぐぐーんと100に上昇!

「おすすめは塩焼きそばです。」

そう言われるとやはり
塩焼きそばは食べておきたい!
私も岩谷もお勧めの塩焼きそばを注文。

「餃子も頼みますか。」

確かに中華とくれば餃子も外せません。
女子トークは必然と餃子の話題に。
作る時は具材に何を入れるかなど
食いしん坊4人の話は続きます。
横井さんは餃子を
酢と胡椒で食べるんだそうです。
ラー油ではなくて、胡椒!
今回は私も酢と胡椒でさっぱりと
頂くことにしました。

さて、お勧めの塩焼きそばはこちらです。

歯ごたえのある太麺は
私好みの食感。
酢胡椒のさっぱり餃子とともに
小松空港へ降り立ってから
初めて口にした食事は
満足度も100でした!

いつの日かお二人が
東京へいらした時には
どこへお連れしようかしら。。。
なんて、早速思いを巡らせました。

お腹も満たされて、
仕事に戻ります。
新規にプロキッチンで
お取り扱いをする商品について
しっかりとご相談をしてきました。

改めまして、
九谷青窯高原真由美さんです。

プロキッチンスタッフからの
要望もあった色絵舞い花シリーズと

高原さんの人気作品、
呉須鉄渕花尽くしなどを
何点かお願いしました。

「二年前(前回訪れた時)と作風など変わられたりしましたか?」

の問いに、

「結婚してから落ち着いたんですよ。」

と秦さんが愛娘!?の代わりにこたえます。

確かに二年前より笑顔に
柔らかさが加わったような気がします。

「自分の作品に対して、
特にパートナーに
意見を求めたりはしないのですが、
マグカップや丼、飯碗など
手に持つものに関しては、
男性の手で持つと手に余るのか、
持ちごたえはどうかなという時は
パートナーがいて良かったなと思いますね。」

夫婦揃ってとにかく食べることが大好き。
プライベートでも
「新しくパン屋ができた!」
と聞けばそこへ行ってみたりと
食に対してはフットワークが軽いようです。

高原さんが目指すものは
生きることに直結している
食べるための道具。

「やはり器は道具なんですよ。」

そう語る高原さんは
盛り付けた時のイメージをし
使い勝手の良さを
常に心掛けているそうです。

器のデザインは
布地から教わることが多いそうで、
その布地の国、時代、
使われてきたシーンも含め、
参考にしているそうですよ。

おしゃれさんな高原さんならではの
エピソードだなと感じました。

そんなおしゃれで食いしん坊な
高原さんの作品を私も愛用中です。

九谷青窯 高原真由美 色絵花冠 楕円皿

縁を彩る「呉須鉄渕花尽くし」に比べると
少しおとなしいかなと感じましたが、
盛り付けてみて、
改めて気付きました。

このあえて控えめなところが、
高原さんの狙いだったんですね。

大したメニューではありませんが、
縁の絵柄が程よく料理を引き立ててくれています。

特に。。。

この黄色のぽちっが
とても愛らしい!
あると無いとでは
全く印象が違いますよね。
食べ終わると
藍らしい花冠が顔を出します。

そして、高原さんの代表作
呉須鉄渕花尽くしの5.5寸皿です。

九谷青窯 高原真由美 呉須鉄渕花尽くし 5.5寸皿

おやつ皿として使ってみました。

素朴なホームメイドクッキーが
縁の花々の額縁効果で
少し可愛らしく見えませんか。

夕飯時のサラダプレート
としても使っています。

シンプルなグリーンサラダが
少し華やかに!

メインプレートは

九谷青窯 高原真由美 色絵花冠 八角皿

前出の楕円皿同様、
この控えめさが、
盛り付けた料理を
さりげなく引き立ててくれます。

色絵花冠 八角皿
呉須鉄渕花尽くし 5.5寸皿

今回使用したこちらの組み合わせが
私の今のお気に入りです。

他にも高原さんのうつわの愛用者は
プロキッチンスタッフにも
たくさんいるんですよ。

「食事の時間が豊かに」
「ちょっとおいしそうになりました」
「使うたびに気持ちがウキウキ」

プロキッチンのスタッフも
実際に使うことで
高原さんの思いを感じているようですね。

「食」に対する拘りがたくさん詰まった
高原真由美さんの器の数々。
高原さんの思いを感じて頂けたら嬉しいです。