【スタッフブログ】お手入れも楽しむ!庖丁工房タダフサの三徳庖丁

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Last Updated on 2023年1月13日 by 中澤

スタッフ中澤です。

プロキッチンでご紹介している、
包丁についてのお話は
3回目になりました。
今回は、庖丁工房タダフサについて
お伝えしたいと思います。

庖丁工房タダフサの
火箸のマークに栗材の柄の
基本の3本
三徳庖丁(万能170mm)
ペティナイフ(万能125mm)
パン切り
が注目され始めた当初は
数年待ちというほどの人気で、
店頭でサンプルを見かけるだけで、
おおおーっと驚いてしまうくらいでした。
それまでの包丁のイメージとは違う、
可愛らしささえ感じる
栗材の柄の包丁の登場は
衝撃的でしたよね。

包丁を研ぐことに興味を持ち始めたころ、
工場にお邪魔して
見学をさせていただいたことがあります。
ベテランの職人さんたちが
それぞれの持ち場で作業をしている現場では
丁寧なものづくりがおこなわれていました。

タダフサさんでは
現在は家庭用の包丁づくりがメインですが、
以前は包丁だけでなく
特殊な刃物も数多くつくられていたそうで、
農業用、漁業用など用途に合わせて、
使う方のリクエストに応えるように
つくっているうちに
種類がどんどん増えていったとのことで、
地域に根付いたものづくりを
長く続けてこられたことが分かりますね。

金属部分は
食材を切る刃の部分(SLD鋼)を
ステンレスでサンドした3層の仕様で、
刃先の鋼の切れ味がとても良いです。
キャベツや大根の千切りを
延々としていたいほどで、
無心で切っていると
ストレス解消になるような気がします。

保管の環境によってはすぐに錆が出ますが、
お手入れで回復することができますし、
タダフサさんでは、
木柄の交換、研ぎなおしなどの
メンテナンスをしていただけ、
長く愛用できるのでとても安心です。

鋼の包丁の場合は
使うたびに洗ってしっかりと拭いても
キッチンや部屋の湿度によって
徐々に錆が発生します。
自分の手入れが悪いわけではなく、
鋼はそういうものだと割り切って使い、
錆が気になってきた場合は
クレンザーや錆取りで擦り落とし
砥石で研いでいます。

柄を濡れたままにしてしまうことも
多いのですが、
炭化加工がされているので
傷みにくくきれいです。

※使ったあとは柄をしっかり拭いて
良く乾かしてから保管することで
より長く良い状態を保てますので
私のようなズボラなことはせず
大事に扱ってあげてください。

庖丁工房タダフサさんの包丁には
「庖丁問診票」が同封されていて、
研ぎ直しや柄の交換などのご案内が
記載されています。
研ぎ直しをお願いした場合は、
刃先の研ぎだけでなく
包丁の刃を全体的に磨いて
錆も落としていただけますので、
錆や表面の傷などが気になってきたら
タダフサさんに研ぎ直しをお願いするのも
良いと思います。

既にお気づきの方も
いらっしゃるかと思いますが、
手入れをサボっていたせいで
私の包丁は全体的に錆が出ています。

次回のブログでは、
この錆の手入れについて
書いていきたいと思います。