鉄を愛するスタッフおすすめ!
鉄フライパン5選
ー鉄フライパンの選び方を徹底解説ー
調理の頼れるパートナー鉄フライパン。憧れはあるけれど重さや使い方、メンテナンス方法に不安がある方も。使えば使うほど扱いやすくなる鉄フライパンの特性を理解すれば毎日美味しい料理を食卓に並べることができます。鉄フライパンの特徴や選び方、プロキッチンおすすめの5ブランドをご紹介しますので、ご参考にしてください。
鉄フライパンとは
優れた熱伝導率と蓄熱性によりフライパン全体に均一に熱が広がるため食材をムラなく美味しく調理することができます。また高火力で調理することができるため、強火で一気に加熱する料理に適しています。短時間で仕上げるパラパラの炒飯やじっくり火を通すステーキ肉がジューシーに仕上がります。パリッとした焦げ目をつけることができ食材についた香ばしい焦げがごちそうになるのは鉄フライパンだけ。また、自然な形で鉄分が摂取できる嬉しいポイントも。
鉄フライパンの選び方
サイズで選ぶ
大は小を兼ねますがサイズアップすると重量が増すので、家族の人数やよく使うメインのシーンに合わせて選んでみてください。一人暮らし、お弁当の調理に使うなら18cm~20cm、初めての鉄フライパンや毎日の調理で出番の多いサイズは20cm~24cm、家族分の調理が一度で作れる26cm~。ただ、重たいフライパンはあおる調理などには扱いづらくなります。
重さで選ぶ
加工フライパンと比べて重量感があります。また鉄フライパンの板厚とも関係性が深く、厚みが増すと重さも比例して増えていきます。さらに板厚の違いによって得意な調理法も変わります。炒飯や炒め物などさっとあおる料理には板厚の薄い1.2mmや1.6mm、ステーキや餃子などじっくり焼いて焦げ目をつけるような料理には蓄熱性が高くムラなく焼ける2.3mm、3.2mmがおすすめです。
対応熱源で選ぶ
鉄フライパンの中にはガス火専用のものがあり、ご自宅の熱源がIHの場合はIH対応の鉄フライパンを選ぶ必要があります。例えばリバーライトの鉄フライパンは全サイズIHに対応していますが、山田工業所の鉄フライパンは2.3mmの板厚から対応となっています。各商品ページに対応熱源を記載しておりますのでご購入前にチェックしてください。
ブランドで選ぶ
プロキッチンで取り扱っている鉄フライパンは大きく分けて5ブランド。それぞれのブランドに独自の特徴があり、デザインも大きく異なります。愛用しているスタッフのコメントと共に特徴をご紹介しますので皆さんと相性の良い鉄フライパンを見つけてください。
スタッフが選ぶおすすめ鉄フライパン5選
お弁当や朝食に気軽に使えるサイズです
【プロキッチンオリジナル】山田工業所
鉄打出 ちょこっとフライパン 20cm
厚みがしっかりある鉄フライパンなので、鉄フライパン初心者さんでも焦げ付きにくく、焼くことができますよ。スタッフのリクエストを盛り込んだ鉄フライパン。柄が短いので扱いやすく、その名の通り「ちょこっと」使うのにとても便利。お弁当のおかずはもちろん、あと一品、なにか足りないなーという時に使ってください。ちょこっとフライパンで焼くホットケーキはふくらみが違います!ぜひお試しあれ~。
サイズ(目安) | φ20.0cm 底径14.5cm 深さ4.0cm ハンドル15.0cm 板厚2.3mm |
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重さ(目安) | 714g |
対応熱源 | ガス 〇、IH × |
一度使えばわかるこのおいしさ
山田工業所
鉄打出【フライパン】(1.6mm)26cm 空焚き済み
炒め物にも焼き物にも重宝するのがプロキッチンでも一番の売れ筋の1.6mm厚の鉄フライパン26cm。1.2mm厚のものよりも厚みがある分、蓄熱性も高くかといって2.3mm厚程の重さもない。炒め物をするのにも取り回しがしやすく、かつお肉や餃子を焼くのにもしっかり中まで火を通しながらジューシーに焼き上げてくれる万能型です。とりあえずどれ買えばいい?と聞かれたらまずこちらをおすすめします。
サイズ(目安) | φ26.0cm 底径20.0cm 深さ5.0cm ハンドル26.0cm 板厚1.6mm |
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重量(目安) | 1100g |
対応熱源 | ガス 〇、IH × |
焦げない錆びない最強鉄パン
リバーライト
極 JAPAN フライパン 26cm IH対応
例にもれず、鉄フライパンの扱いに不安がありたどり着いたのが極でした。はじめはなかなか使いこなせなかったけれど、諦めずに使い続けていくうちに油が馴染み、焼きそばもくっつかなくなりました。一番気に入っているところは火加減調整。テフロンのときはとにかく弱火じゃないと溶けちゃうんじゃないかと不安でしたが、鉄フライパンは火加減に神経質にならずに使えるのが自分に合っているところ。それと、いつでも再生可能なところも安心材料です。
サイズ(目安) | φ26.0cm 深さ5.0cm 高さ11cm 全長45.3cm |
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重量(目安) | 950g |
対応熱源 | ガス 〇、IH 〇 |
はじめての鉄フライパンはコレ!
アンバイ
オムレツパン 240
他とは違う表面の凹凸により、こびり付きが劇的に軽減されるこちらの鉄フライパン。鉄フライパンは焦げるからと躊躇している方にはぜひこちらを使い、鉄フライパンならではの香ばしさを味わっていただきたい。オムレツだけでなく、深さをいかして2~3人前の野菜炒めや焼きそばにも最適。チーク材の持ち手はオシャレなだけでなく、短めで取り回しやすいので重さを感じません。洗う時はお湯で流しながらスコイでこするだけ。汚れもするっと落ちます。
サイズ(目安) | 鍋部分:φ24.0×D4.4cm 取っ手含む最大幅39.9cm、最大高7.7cm |
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重さ(目安) | 741g |
対応熱源 | ガス 〇、IH 〇 |
炒飯を作ってもくっつかないです
藤田金属 元気じゃない日の、フライパン
26cm 板厚1.0mm ガス火専用 ウォルナット
鉄のフライパンってお手入れが難しい印象がある方が多いと思いますが、このフライパンはハードテンパー加工をを施しているので使いはじめの油慣らしが不要です。最初は油慣らしをしないで大丈夫かなと思いましたが、使ってみたら確かに油慣らしを行わなくてもくっつかないです!炒飯はくっつきやすい料理の一つですがそれでもくっつかないです!また、この6角形のハンドルもすごく握りやすく、今まで買ったすべての片手鍋より持ちやすいです。
サイズ(目安) | 鍋部分:φ26.0×D5cm 全長:45.5cm |
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重さ(目安) | 694g |
対応熱源 | ガス 〇、IH × |
スタッフ座談会「どのブランド使ってる?」
鉄フライパンっていうとやっぱり山田工業所が真っ先に思い浮かぶな。わたしは工場見学にも行って話を伺ったこともあるし、はじめて買った鉄フライパンも山田工業所。みんなはどう?
山田工業所はプロの料理人も使ってるってことで、間違いがないっていう安心感がありますね。無骨で男の道具ってところも気に入ってるし、見た目が繊細じゃないから気兼ねなく使えます(笑)。わたし料理を作るのも食べるのも大好きなんです。気になると試さずにいられない性格なんです。山田はあまりに気に入っちゃって中華鍋も入れると3つ持っています。
3つも?? さすが料理好きなだけあるね。
料理によって使い分けてるの?
持っているサイズ・板厚がそれぞれ違うので、その鉄フライパンの得意料理で使い分けていますよ。1.6mmは油の温度が変化しにくいから野菜の素揚げとか揚げものをすることが多いです。これだけ持っていれば十分なんですけど、個人的にアンバイのフライパンが気になってます。
わたしは前に工場見学に行き、勝手に親近感を抱いてる山田工業所!中華街で8割のシェアを誇るメーカーってことで、完全に信頼しきっています。この鉄フライパンでお肉を焼くとホントに旨い!
鉄フライパン=山田工業所だけど、わたしにとって山田の鉄フライパンは高値の花というか、雲の上の存在というか、使いこなせないイメージが強かったので、リバーライトの極が登場したときは、真っ先に飛びつきました。それと、前回の特集でアドバイスを受けてなんとか鉄フライパンの扱いにも慣れてきたので、調子に乗ってちょこっとフライパンデビューしました! まさにちょこっと調理したいときに便利。ちょこっとフライパン作ってくれてありがとう〜。
お客さまからは板厚の相談が多いって聞いたんだけど、具体的にはどんな内容なの?
山田に関して言えば「1.2mm(中華鍋のみ)と1.6mm」を比較されて、どのくらい板厚によって違いがあるのか悩まれている方が多いようです。逆に3.2mmの厚い鉄フライパンを購入される方は、作りたい料理のイメージをしっかり持っているようです。
わたしも板厚については、どれくらい仕上がりに差がでるのか興味ある。薄いのが野菜炒め、厚いのがお肉を焼くのにいいってことはなんとなく分かってるけど、本当かな?
そうだね、じゃあ実際に調理をして板厚の違いを実験してみよう。違いが出そうな料理って何かな。ホットケーキとかは膨らみ具合の違いが出そうだけど、もっと毎日作る身近な料理がいいかな。
わたし野菜炒めがどうしてもべちょべちょにしか仕上がらなくて、中華料理屋さんのようにしゃっきりしないんです。 上手な作り方も含めて…野菜炒めはどうですか?
あとハンバーグは?
よくハンバーグの肉汁がジュワーッと出てくるのあるじゃない? あれってフライパンの板厚の違いでもなるのか試してみたい!
それじゃあ、違いが出そうな山田の鉄フライパンの1.6mmと3.2mmを使って野菜炒めとハンバーグを作ってみよう。
板厚でどう変わる?調理で徹底検証
それでは山田工業所の鉄フライパン1.6mmの26cmと3.2mmの28cmを使って検証をします。料理は野菜炒めとハンバーグ。どちらも同じ分量で同時に調理をスタートし、鉄フライパン先生が調理を担当します。さぁ、結果はいかに?!
わたし3.2mmの鉄フライパンを持ったことがなかったけど、これは重~い!!! 片手でひょいっとは持ち上げられないし、洗うのも大変そう。わたしの中では3.2mmは選択肢から完全に消えたけど、いったいどんな料理を作るときに使うの?
3.2mmは重い。でもこの厚さのフライパンはあおったりしないで、じっくりと焼くのに向いてるから調理中は重さは気にならないと思います。それに、長く温度をキープしてくれるから表面を焦がさずに中にしっかりと熱を伝えてくれるんです。3.2mmは料理男子に人気です。
そっか、板厚によって調理スタイルが変わるんだね。板厚が増すと、重さも増す。これは忘れないようにします!
それじゃ、
フライパンを火にかけるよ。
同じ材料、同じ分量で調理します。
左が3.2mm、右が1.6mm。
うわー、すぐに1.6mmは表面が熱くなってきましたね。3.2mmの方はまだ温まってないみたい。
熱の伝わり方は板厚の特徴がはっきり出てるね。薄いほど熱の伝わりが早く、厚くなればなるほどゆっくりと熱が伝わるんだけど、厚みのある鉄フライパンは一度温まれば温度変化が起きにくいからお肉を焼いたり、お好み焼きを何枚も焼きたいときもいいんだよね。
そろそろ、食材投入するよー。にんじん、たまねぎを入れて…1.6mmは火の回りが早いからうっかりすると焦げてしまいそう。
3.2mmは野菜の色も変わってないし、慌てて調理しなくても良さそうだね(笑)野菜炒めってフライパンを振りながら作るイメージがあるけど、3.2mmはそれができない…。
すでに焼き色に差が。
1.6mmはテキパキ調理しないと焦げちゃいそう。
野菜炒めを上手に作るコツは、強火でフライパンを温めたら火加減を中火以下にして油を回し入れて、焼くこと。お肉も野菜も入れたら接地面の温度が下がるからすぐに動かしちゃうとくっついちゃう。表面が焼けるまで動かさず、焼けたら動かせばくっつかず、水分も出ずにシャッキリ炒められるよ。
さぁ、1.6mmは最後に塩コショウで味付けをして完成。
1.6mmはスタートから6分30秒、3.2mmは遅れること2分、8分30秒で完成!
見た目はどちらも美味しそうに仕上がってるけど、違いはあるのかしら。
1.6mmで作った野菜炒めは少し水分がでてるけど、3.2mmは水分は出てないね。見た目の違いはそれくらいだけど、味はどうだろう。 あれ? どっちも美味しい?
わたしが作る野菜炒めとは全然違って、野菜がしゃきしゃきしてて美味しい! フライパンの違いじゃなく、料理の腕だけど…。 どっちも美味しいよ。うーん、わたしも差が分からない。
野菜炒めを上手に作るコツは、強火でフライパンを温めたら火加減を中火以下にして油を回し入れて、焼くこと。お肉も野菜も入れたら接地面の温度が下がるからすぐに動かしちゃうとくっついちゃう。表面が焼けるまで動かさず、焼けたら動かせばくっつかず、水分も出ずにシャッキリ炒められるよ。
さぁ、1.6mmは最後に塩コショウで味付けをして完成。
どっちも美味しくできるならわたしは1.6mmで十分だな。このフライパンいつも使ってるけど1.6mmmは重さもそれほど気にならないし。扱いやすいって大事なポイントかな。3.2mmはフライパンからお皿に移す時も片手でもてない!!
それじゃ、次はハンバーグ焼いてみるね。
左が3.2mm、右が1.6mm。
表面にこんがりと焼き目がついてます。
まずは中火で3分焼いていくよ。分かりやすいよう、今回は市販されている150gのハンバーグを使うね。
26cmのフライパンはハンバーグ3つは行けそうだね。28cmなら4つは一度に焼けそう。鉄のフライパンは強火〜弱火まで対応できるけどハンバーグを焼くときは弱火でじっくり熱を通すように焼くのが基本!
やっぱり1.6mmの方が早く焦げ目が付いたね。1.6mmは火加減を間違えるとあっという間に黒焦げになるね。気をつけなきゃ。食欲をそそるいい匂いがしてきたー。
1.6mmの方が早く焦げ目がつくんだけど、表面だけなんだよね。3.2mmは中に早く熱が伝わるから、より肉汁を中に留めてくれるんだよ。さて、焼き目がついたらひっくり返して蓋をして2~3分蒸し焼きにして、弱火で5分焼いたら完成。
1.6mmのハンバーグからは肉汁が出てますね。ハンバーグを取り出した後にそのままデミグラスソースを作ったら間違いなく美味しそう♪ 3.2mmのハンバーグはギュッとしまった焼き上がりに見えるけど、食べ比べるとどうかな。
見た目はほぼ同じ。
どっちも美味しく焼けてる。ほんの少しの違いだけど、1.6mmのハンバーグの方が少し柔らかい?
うんうん。確かに焼き具合に大きな違いはないみたい。でも、3.2mmのハンバーグの方がお肉食べてるーって感じ。少し硬めの食感で肉々しい感じって言うのかな。食べごたえがあって満足感がありました。好みの問題もあると思うからどちらが美味しいとは一概には言えませんが…。野菜炒めもハンバーグも予想していた結果と違っててちょっと拍子抜けしちゃいました。ほかの料理だったらどうだったんだろう。
ほんとだよねー。野菜炒めは1.6mm、ハンバーグは3.2mmの方が美味しくなると思ったのに。あの…もうひとつ気になることがあって、みなさんフライパンの柄の長さ気になりませんでしたか?わたしなら間違いなく何度もぶつかりそう。
もう慣れちゃったけど、業務用だから長いよね。わたしはフライパンを振らないから柄を斜めにして使ってるよ。炒める時はヘラでチャチャッとするだけ。振るとこぼしちゃうから(笑)
それぞれ焼き比べてみたけど、大きなポイントは調理時間と火加減ににあるね。1.6mmは手早く調理する野菜炒めや扱いやすい重さだから炒飯とかの振る料理やスクランブルエッグとか手早く調理してさっとお皿に移す料理に向いてる。3.2mmは火の通りがゆっくりで、その分一定の温度をキープしてくれるから、焼きムラがなくハンバーグや餃子、お肉は中に早く熱が伝わるからパサつくことがなくジューシーに焼けるし、中火以下で調理すれば、絶対失敗しないと思うよ。けど、一般の家庭なら1.6mmで十分かな。
時短調理したい人は1.6mmがおすすめだね。サイズは家族構成とか良く作る料理に合わせて選ぶといいんじゃないかな。
※サイズ参考
1人〜2人:22~24cm、3〜4人:26~28cm、5人以上:30~33cm
ちょこっとフライパンは板厚が2.3mmだけど、これはどう?
わたしは一番小さなサイズ(16cm)を使ってるけど、それなりに重さがあるんだよね。これでサイズが大きくなったらわたしは使うのが面倒になっちゃうかも。
パンケーキは板厚が厚いほうがおすすめ。
朝の調理にはちょこっとフライパンが便利。
わたしはちょこっとフライパン20cmを使っていて、ひとり暮らしなのでこのサイズでお肉や餃子を焼いたりしていますよ。ちょこっとフライパンは2.3mmでも重さが気にならないし、鉄の良さも十分楽しめて、わたしの食生活にはなくてはならない存在です。16cmと比べると200gくらい差があるけど、基本的にあまりフライパンを動かさない調理に使うから重さが苦になることはないですよ!
最後にまとめてみよう。
板厚が薄いと表面温度が早く上がるから焦げやすい。ということは、中に火が通りにくいため火加減に気をつけないと表面だけ焦げて中が冷たいってことも。逆に、厚いと火の通りがゆっくりで、その分一定の温度をキープしてくれるから焼きムラがなく、厚いお肉や野菜でもジャガイモとかを厚めに切って焼いても、焦げずに中までほっくり焼けるんだよね。お料理大好きでこだわりのある方は、1.2mmと3.2mmを使い分けするのがベストだと思うんだけど、日々の調理で1つで済ませたいなら1.6mmがちょうどその中間で扱いやすくオススメだね!パンケーキを何枚も焼いたり、ステーキを焼いたりするのは蓄熱性が活かせる厚みのちょこっとフライパンをおすすめしたいね。
今日の結果から考えるとお問い合わせが多い1.2mmと1.6mmの鉄フライパンは どちらも美味しく調理ができそうですね。 IHをお使いの方は板厚2.3mm以上で、 良く作る料理や家族構成などを伺って お客さまが快適に長く愛用できるフライパンを一緒に選べたらと思います!