景色が浮かぶ器です。青と緑で描いた小さな葉っぱをつけた木は、季節の移ろいともに色を変え、次は赤や橙、そして全ての葉を落とし、また春には新芽が生える。そんな四季の中で姿を変えていく生き生きとした様子が器の中に広がります。まるで季節を切り取った一枚の絵画のよう。
遊心さんは「季節や、時間や、光で、表情を変える木と梢を表現してみました。木の下で、ちょっと外の風を感じながら食事をしている気分になってくれたらうれしいです」。と話してくださいました。ステキなエピソードに使う楽しみが広がります。
木立の向きによって印象が異なる、長角皿。天に向かってまっすぐ伸びるような向きでテーブルに置くと、そこには凛とした一本の木が。そして向きを90度回転させると、木の幹が一本のラインのように見えてきます。手に取る人によって自由に思い描きながら使えるのは、余白の妙なのかもしれません。
遊心さんとバイヤーが打ち合わせをした際に「和に寄り過ぎないカタチを」とお願いし、型から作ってもらったのがこの長角皿。フチに立ち上がりがあり、盛り付ける面がやや広めに仕上がりました。今回の染付木立はバイヤーが「ティータイム」を意識して、セレクトしたもの。ですので、マグカップや5寸皿と一緒に合わせると、よりステキが膨らみます。ウィークエンドシトロンやパウンドケーキ、あまりデコレーションされてない焼き菓子が似合いそう、とはバイヤーのコメント。
もちろん、焼き魚や餃子、おにぎりプレートなど食事の時間にもお使いいただけます。遊心さんおすすめの使い方はあるのかな、と尋ねてみたところ「高台がないので、ディップをつけて食べるようなメニューのときは小さな器にディップを盛り付けて長角皿にのせたり、カップを重ねてお茶請けトレイのように使っても素敵です」。と提案してくださいましたよ。
同じものがふたつと生まれない焼き物。柄の入り方、歪み、ところどころに見られる釉薬だまり、全てが表情の豊かさに通じています。大量生産品には見られない作り手の温度を感じ取りながら、日々お楽しみください。
サイズ(目安) | W24.0×D15.1×H1.8cm ※手仕事の為、大きさに個体差があります。 (リムの内側:W19.0×D10.2cm。) |
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重量(目安) | 463g |
材質 | 磁器 |
使用区分 | 電子レンジ ×、食洗機 ×、オーブン × |
原産国 | 日本(九谷焼) |
ご購入前にお読みください
- 手づくりの商品のため、表情や大きさ、形状、色味、絵柄、貫入や釉薬のかかり具合などひとつひとつ異なります。こちらは交換・返品の対象にはなりません。
- 陶磁器製品は、製造上どうしてもできてしまうポッチや小さな傷、高台のへこみ、色ムラや歪み、黒点が見られる場合がございます。このような現象につきましては商品の製造工程および品質上の「仕様」であって「傷・破損」扱いにはなりません。返品・交換の対象となりませんので予めご了承のうえご注文ください。
徳永遊心窯について
北海道札幌市出身。高等専門学校のインダストリアルデザイン学科で学んだのち、京都へ移り住み焼き物の世界へ。2003年から九谷青窯に席を置き、精力的に新作を発表しながら九谷焼の新しい魅力を幅広い世代へ伝えていきました。約18年間作陶をされていた九谷青窯から独立後、2020年に「遊心窯」を掲げ新しいステージで活動をスタート。唯一無二の世界観を描く徳永さんの器は、九谷焼という伝統技から生まれてはいるものの、その枠にはまらない自由で色彩のコントラストが目をひく絵柄が料理を引き立ていつもの食卓を盛り立ててくれます。食事の時間を大切にしている人にとって、これほど頼もしい器はそうそう見つからないはずです。
染付木立について
器の中に伸びやかに描かれる染付木立。単色の染付とは趣を変え、柔らかな色彩からじんわりと優しさが伝わってくる絵柄になっています。食事のシーンを選ばず自由な発想で日常使いをお楽しみいただけますが、提案したいシーンは「ティータイム」。長角皿にパウンド型のケーキをのせ、カットしたケーキは5寸皿へ。お気に入りの飲み物をカップに注げば、穏やかな時間が流れる贅沢なティータイムを過ごせます。