ご購入はお一人様4点までとさせていただきます。
市野さんの器を彩る灰釉(かいゆう)は松の灰を使った釉薬で、深みのある灰緑色を帯びた渋めの色。少々難しい色に思われるかもしれませんが、静寂な中にもどんな料理も受け止めてくれる懐の深さがあり、想像以上に身近に感じてもらえる器です。灰釉の器は釉薬の掛かり具合によって偶然生まれる釉だまりの美しさも魅力のひとつ。釉薬の濃淡、所どころにはピンホールと呼ばれる点など、まずはその豊かな表情を楽しんで欲しいなと思います。
5寸(約15cm)の皿はリムがあるので、少し汁気がある料理を盛りつけても大丈夫。青菜のナムルやなすの揚げびたしなどちょっとした副菜を盛りつけたり、パイなどを載せるスイーツ皿としても。市野さんは取り皿としてよく使っているそうです。小気味よくしのぎをあしらったリムは料理を盛ると全体がきゅっと締まって見える効果があるため、どなたが使っても盛りつけ上手にさせてくれますよ。
目止めが要らず電子レンジで温めができるふだん使いの器です。貫入は料理の色が染みこむ特性がありますが、色が入っても目立ちにくいので、あまり神経質にならなくても大丈夫だそう。使っていく中で生まれる変化を楽しみながら自分色に育ててください。また市野さんの作品は毎回改良しながら作られているとのことで、作陶の時期によって釉薬の仕上がり、模様や貫入の入り方、器の形状が異なる場合がございます。同じ器の買い足しをご希望のお客様はご理解のほどよろしくお願いいたします。お届けした器は「世界に一つの自分だけの器」として、出会いをお楽しみいただけたらと思います。
サイズ(目安) | φ15.5×H2.7cm |
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重量(目安) | 210g |
材質 | 陶器 |
使用区分 | 電子レンジ ○、食洗機 ×、オーブン × |
原産国 | 日本 |
プロキッチンスタッフより
ご購入前にお読みください
- 商品写真はサンプルとなります。手づくりの商品のため、同じものはひとつとしてありません。色合いやサイズ、表情、貫入の入り方、模様の入り方はひとつひとつ異なります。作り手のその時の思いを形にしているので、制作時期によっても表情は変わります(画像参照)。
- 窯の中の位置によって、色味が異なることがあります。
- お使いのPC・携帯等端末の環境により、実際の製品と画像の色味が若干異なる場合がございます。予めご了承ください。
市野耕について
兵庫県篠山市、丹波焼の窯元に生まれ育った陶芸家 市野耕さん。陶芸の道を志したのは高校生のとき。ご本人は「なんとなくやりたいな、と思った」と話してくださいましたが、父親である陶芸家の市野雅利さん(ココチ舎)と一緒に陶器まつりで売り子をしたり、小学校では登り窯で焼き物の授業があったりと、幼いころからの背景を知れば、それは自然の流れから生まれたものなのでしょう。その後、京都の陶芸家のもとで学び2016年に独立。現在は、愛媛県松山市から活動の場を故郷の篠山市に移し作陶をしています。凛とした佇まいの中に手作りの温もりを感じさせる器たち。料理と相性がよく、日々の食卓に並べやすい使い勝手を兼ね備えています。使うほどに変化する表情を楽しみながら、自分だけの器を育ててください。
おにぎりがおいしく見える器
市野耕さんの器の中でも一番使うのは5寸サイズのプレート。我が家では朝食がおにぎりのときはこのプレートに取り分けます。特に私のお気に入りは渋めのカラーがかっこいい灰釉。おにぎりの素を混ぜただけのおにぎりでも、深みのある緑色のおかげでよりおいしく見えます。ちなみにもう一つ色違いでマンガン釉のプレートも買い足しました。次はトルコブルーで3色揃えるか、灰釉とマンガン釉をそれぞれ1枚ずつ買い足すか迷い中。とにかく使いやすいサイズなので色違いでも同じ色でもいくつも揃えたくなります。
蟹谷