漆器。とひとことで言っても実は様々な種類、技法があり、各地で脈々と受け継がれている伝統技を用いた漆器が作られています。もともと漆器は日用品として根付いたものでしたが、ライフスタイルの変化によって、扱いの難しさばかりが表立ち、いつしか敷居の高い存在に。それでもいつかは・・・と漆器に心が惹かれているなら、越前漆器の伝統を受け継ぐ漆琳堂(しつりんどう)のお椀はいかがでしょうか。
このお椀は越前硬漆(えちぜんかたうるし)と呼ばれる堅い塗膜を実現した、科学塗料を一切使用していない100%天然漆で仕上げられています。漆は年月とともに硬化していく性質があり、最も硬くなるのは塗りあげてから100年後とも。これまでの漆器よりも耐熱・耐久性に優れているため、少々驚きですが食洗機でお手入れをしていただくことが可能。どうやら傷もつきにくいようです。扱いの難しさがネックになっている方も多いと思いますので、これは背中をポンっと押してくれる頼もしいポイントですね。
一般的なコロンとしたお椀型で、手に馴染みやすいなだらかな曲線と少し高めに作られた高台が特徴の一乗椀。持った時のさらりとした手触りと軽さに驚きます。とろりとした漆特有のツヤ感とは異なる、上品なセミマットに仕上がっていて、深みのある漆の色合いにはきちんと感が備わっています。サラサラすべすべの訳、それは一度の塗りで塗膜を仕上げる「真塗り技法」を用い、漆を何度もろ過しながら、塵をていねいに取り除き、刷毛目を残さないように塗り上げているから。
お正月のお雑煮にぴったりな4.5寸。一般的な汁椀よりも大きめです。年越しそば、お正月のお雑煮、お雛様のハマグリのお吸い物、七夕のそうめんなどの季節の行事はもちろん、どんぶりごはんやポタージュなど洋風ごはんもよく似合います。少しあらたまった雰囲気を取り入れたいときは、当店オリジナルの半月盆と一緒にお使いいただくのがおすすめです。
伝統的な漆器を日常使いできる喜びを感じさせてくれる漆琳堂のお椀は、使っているうちに漆が薄くなってきた場合は塗り直しも可能。これまで距離を感じていた漆と仲良くお付き合いできそうです。
サイズ(目安) | φ13.0×H8.0cm(高台 1.8cm) |
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容量(目安) | 600ml |
重量(目安) | 146g |
材質 | 本漆手塗り・木合 |
使用区分 | 電子レンジ ×、オーブン × 食洗機 ○(温度設定を標準~低めにしていただくと製品がより長持ちします) |
原産国 | 日本(福井県) |
ご購入前にお読みください
- 金物のカトラリーは製品に傷をつけるおそれがございますのでできるだけ使用しないでください。
- 手洗いの場合は台所用中性洗剤を溶かしたぬるま湯で、柔らかいスポンジなどを使って洗ってください。
- 金たわしや表面の粗いスポンジなどのご使用はお避けください。
- 冷蔵庫での使用、直射日光、乾燥した場所での保管はお避けください。
- 新しい漆器のにおいは、米びつの中に数日間入れておくと完全に抜けます。
- 体質によりごくまれに塗料や漆でかぶれることがありますので、その場合は直ちに皮膚科の医師にご相談ください。
漆琳堂(シツリンドウ)について
寛政5年(1793年)の創業より225年、伝統的工芸品「越前漆器」を継承している漆琳堂。福井県鯖江市を中心に栄える越前漆器は塗師屋(ぬしや)が各工程を請け負う職人をとりまとめて一つの漆器を作る分業制を取り入れています。漆琳堂もその塗師屋として何代にも渡って受け継がれてきた越前漆器を今に伝えています。近年は新ブランドの立ち上げ、食器洗い器にも耐えうる漆の開発など、伝統的な漆器づくりを守りながらも、現代のライフスタイルにフィットした新しい商品開発に取り組み注目を集めています。