
料理が上品に引き立つ器
徳永遊心 色絵 みかん
やや緑味を帯びた透明感のあるイス灰釉がみかんのモチーフを優しく引き立てる、色絵みかん。徳永遊心さんの人気モチーフのひとつです。果物の柄は得てして季節を限定してしまうことがありますが、みかんなどの柑橘類は種類が豊富のため季節を選ばず、さらにどの柑橘か曖昧にするようあえてシンプルに描き九谷五彩の黄色をアクセントに取り入れているのが遊心さんらしさ。
使い手が季節や食事のシーン、その日の気分によって自由にイメージを膨らますことができ、器を手にするたびに新鮮な気持ちでお使いいただけます。
この器に惹かれるのはモチーフの愛らしさだけではありません。口元を柔らかく内側に巻いた印象的、かつ優美なフォルムはとても上品で存在感があります。遊心さんは「このフォルムはレンゲなどでもすくいやすいという利点もあり、お運びもしやすいです。浅すぎず深すぎず、誰が盛り付けても綺麗に収まります」と話してくださいました。

メイン料理の盛り鉢サイズの7寸(約21cm)は、食卓の主役になる器です。サーバースプーンで取り分けて食べる麻婆豆腐、たっぷりの出汁を含んだ大根の煮物などにおすすめ。無造作に盛り付けても収まりが良いですが、高さや余白を意識して盛り付けるとまた素敵です。
同じものがふたつと生まれない焼き物。柄の入り方、歪み、ところどころに見られる釉薬だまり、全てが表情の豊かさに通じています。大量生産品には見られない作り手の温度を感じ取りながら、日々の食事をお楽しみください。
サイズ(目安) | φ21.5×H7cm ※手仕事の為、大きさに個体差があります |
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重量(目安) | 750g |
材質 | 磁器 |
使用区分 | 電子レンジ ×、食洗機 ×、オーブン × |
原産国 | 日本(九谷焼) |
徳永遊心窯について
北海道札幌市出身。高等専門学校のインダストリアルデザイン学科で学んだのち、京都へ移り住み焼き物の世界へ。2003年から九谷青窯に席を置き、精力的に新作を発表しながら九谷焼の新しい魅力を幅広い世代へ伝えていきました。約18年間作陶をされていた九谷青窯から独立後、2020年に「遊心窯」を掲げ新しいステージで活動をスタート。唯一無二の世界観を描く徳永さんの器は、九谷焼という伝統技から生まれてはいるものの、その枠にはまらない自由で色彩のコントラストが目をひく絵柄が料理を引き立ていつもの食卓を盛り立ててくれます。食事の時間を大切にしている人にとって、これほど頼もしい器はそうそう見つからないはずです。
色絵みかんについて
九谷五彩の黄色をアクセントにシンプルに描く色絵みかん。緑色を帯びた透明感のあるイス灰釉とのコントラストが美しく、完熟したみかんの瑞々しさが手に取るように伝わってきます。器の形も素敵です。口元を柔らかく内側に巻いた印象的、かつ優美なフォルムはとても上品で存在感があり、盛り付けてみると余白の美しさが際立ちます。和洋中、どのような料理も合わせやすく、どなたが使っても盛り付け上手になれる器です。