
景色が浮かぶ器です。青と緑で描いた小さな葉っぱをつけた木は、季節の移ろいともに色を変え、次は赤や橙、そして全ての葉を落とし、また春には新芽が生える。そんな四季の中で姿を変えていく生き生きとした様子が器の中に広がります。まるで季節を切り取った一枚の絵画のよう。
遊心さんは「季節や、時間や、光で、表情を変える木と梢を表現したみました。木の下で、ちょっと外の風を感じながら食事をしている気分になってくれたらうれしいです」。と話してくださいました。ステキなエピソードに使う楽しみが広がります。
温かい飲み物が冷めきる前に、ちょうどよく飲みきれるサイズを意識して作られたマグカップ。まっすぐ天に向かって伸びる木のようにマグのシルエットも円筒の切立型に。口当たりがよく飲みやすいようにとフチを少し反らしていますが、これが優しい印象づくりに一役買っています。
そして普段よく使うマグカップだからこその遊心さんらしい心配りが。取っ手の形、ちょっと変わっていますよね。これは熱い飲み物を入れてカップを持った時に指が当たってアチチとならないよう、取っ手の折れでそれをやわらげているそうなんです。毎日のモーニングコーヒーや午後のティータイムをリラックスした穏やかなひと時に導いてくれるのは、間違いなさそうです。今回の染付木立はバイヤーが「ティータイム」を意識して、セレクトしたもの。ですので、5寸皿や長角皿と一緒に合わせると、よりステキが膨らみます。
同じものがふたつと生まれない焼き物。柄の入り方、歪み、ところどころに見られる釉薬だまり、全てが表情の豊かさに通じています。大量生産品には見られない作り手の温度を感じ取りながら、日々お楽しみください。
サイズ(目安) | φ7.3×H8.0cm(取っ手含む最大幅10.3cm) |
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重量(目安) | 180g |
容量(目安) | 満水時 215ml(プロキッチン調べ) |
材質 | 磁器 |
使用区分 | 電子レンジ ×、食洗機 ×、オーブン × |
原産国 | 日本(九谷焼) |
ご購入前にお読みください

- 手づくりの商品のため、表情やサイズや形状、色味がひとつひとつ多少異なります。
- 陶磁器製品は、製造上どうしてもできてしまうポッチや小さな傷、高台のへこみ、色ムラや歪み、黒点が見られる場合がございます。このような現象につきましては商品の製造工程および品質上の「仕様」であって「傷・破損」扱いにはなりません。返品・交換の対象となりませんので予めご了承のうえご注文ください。
徳永遊心窯について
北海道札幌市出身。高等専門学校のインダストリアルデザイン学科で学んだのち、京都へ移り住み焼き物の世界へ。2003年から九谷青窯に席を置き、精力的に新作を発表しながら九谷焼の新しい魅力を幅広い世代へ伝えていきました。約18年間作陶をされていた九谷青窯から独立後、2020年に「遊心窯」を掲げ新しいステージで活動をスタート。唯一無二の世界観を描く徳永さんの器は、九谷焼という伝統技から生まれてはいるものの、その枠にはまらない自由で色彩のコントラストが目をひく絵柄が料理を引き立ていつもの食卓を盛り立ててくれます。食事の時間を大切にしている人にとって、これほど頼もしい器はそうそう見つからないはずです。
染付木立について
器の中に伸びやかに描かれる染付木立。単色の染付とは趣を変え、柔らかな色彩からじんわりと優しさが伝わってくる絵柄になっています。食事のシーンを選ばず自由な発想で日常使いをお楽しみいただけますが、提案したいシーンは「ティータイム」。長角皿にパウンド型のケーキをのせ、カットしたケーキは5寸皿へ。お気に入りの飲み物をカップに注げば、穏やかな時間が流れる贅沢なティータイムを過ごせます。