小鹿田焼 小袋窯 5寸皿 飛びかんな
300年続く民藝の器
盛り付け映えする5寸皿
連綿と受け継がれる技術と手仕事の温もりが器の豊かな表情として現れる小鹿田焼(おんたやき)の器。大分県日田市にある小鹿田焼の里「皿山」と呼ばれる唐臼の音が響く集落で作られています。約300年続く民藝の器で、9軒の窯元が一子相伝(代々窯主の子ども一人だけがその技術の継承者になる制度)で技術を受け継いでおり、ダイナミックに刻まれる幾何学模様の飛び鉋をはじめとする打ち刷毛目、打ち掛け、流し掛けなどが技法として用いられています。装いの器とは一線を画す日常に寄り添う用の美の器であり、個人の作品ではないことから、作家の名前は刻まれていません。小鹿田焼に使われる陶土は集落周辺で採れる鉄分を多く含む赤土のみ。焼き上がりの色は黒味の強い赤色で、技法により現れる素地の土色が独特の模様となります。代表的な飛び鉋(とびかんな)は蹴りろくろを回しながら成形した後、生乾きの化粧土にL字の鉋を当て、ろくろを回転させながら化粧土部分を削り取っていく技法。当て方によって削りの深さや幅が異なり、独特の風合いが生まれます。
取り皿やお惣菜を盛り付けるのにちょうど良い直径約15cmの5寸皿。なだらかな傾斜がついているお皿なので、汁気のある料理にもお使いいただけますし、中央付近に高さを出して盛り付けると見栄えのする一皿が完成します。家飲みの日はおつまみにタコの緑酢和え、ティータイムにはドリップしたコーヒーとカステラを。シーズン問わず出番の多いサイズは数枚揃えておくと重宝します。
陶器は吸水性が良いため水に付けっ放しにするとシミやカビなどの原因に。ご注意ください。高台には釉薬がかかっていいませんのでザラザラが気になるようでしたら、高台同士を擦り合わせてざらつきを取ってから使うとテーブルに傷がつきにくくなります。
同じ作品でもひとつひとつ趣が異なり随所に手仕事の跡が残る民藝好き、器好きにはたまらない個性的な器です。ゆえに作品の特徴としてサイズや模様の入り方などにかなりの個体差があります。記載している重量やサイズもあくまで目安としてご参照ください。登り窯の特性、小鹿田焼の個性を楽しみながらお使いいただけましたら、と思います。
サイズ(目安) | φ15.0×H3.6cm |
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重量(目安) | 255g前後(手作り品のため個体差があります) |
材質 | 陶器 |
使用区分 | 電子レンジ △(下記注意事項をご覧ください) 食洗機 △(プロキッチンでは手洗いをおすすめしています) オーブン × |
原産国 | 日本(大分県日田市) |
プロキッチンスタッフより
ご購入前にお読みください
- 手作業で生産される商品のため、1点1点風合いが異なります。手作業ならではの風合いとなりますのでご了承ください。(写真参照)
- 使用前、後は中性洗剤を柔らかいスポンジにつけて洗ってください。また、長期保存用としてご使用の場合(梅干し、ぬか漬け、お味噌)は、使用前に熱湯消毒(熱湯をかける・熱湯に浸す)や、アルコール消毒を行ってください。
- 電子レンジご使用可の商品でも、長時間のご使用や高いW数でのご使用、汁気や油気のある食品の加熱、温度変化が急激になる冷蔵庫から取り出してすぐのご使用などは、ヒビや割れが生じる恐れがありますのでお避けください。
- お使いのPC・携帯等端末の環境により、実際の製品と画像の色味が若干異なる場合がございます。予めご了承ください。
小鹿田焼(小袋窯)について
小鹿田焼の器は大分県日田市にある小鹿田焼の里「皿山」と呼ばれる唐臼の音が響く集落で作られています。江戸時代中期から約300年続く民藝の器で、9軒の窯元が一子相伝で伝統技法を受け継いでおり、兄妹窯の小石原焼と同様にダイナミックに刻まれる幾何学模様の飛び鉋をはじめとする打ち刷毛目、打ち掛け、流し掛けなどが技法として用いられています。日本の民藝運動を盛り立てた柳宗悦やバーナード・リーチにより大きく評価され小鹿田焼の名が全国に知れ渡り、平成7年には国の重要無形文化財保持団体の指定を受けました。装いの器とは一線を画す日常に寄り添う用の美の器であり、個人の作品ではないことから作家の名前は刻まれていません。電子レンジ、食洗機の可否については各商品ページにてご確認ください。結婚祝いや出産祝い、新築・引っ越しのお祝い、内祝い、誕生日や日ごろの感謝を込めたギフトなど、大切な方へのプレゼントにもどうぞ。また、お中元やお歳暮、クリスマスなど季節の贈り物としても喜ばれます。ラッピングサービスも有料で承っておりますので、通販サイトでも心のこもったプレゼントをご用意いただけます。
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趣のある民藝の器
我が家の食器棚にはイッタラなど北欧モノが幅を利かせていますが、年齢を重ねるにつれて職人さん手作りの趣のある器が気になってきました。そのうちの一つがこの小鹿田焼。インスタライブでバイヤー三木が熱弁しているのを見て、その魅力に気づきました。手作業で削りとってできたとびかんな模様が趣があり素敵です。同じ器でもひとつひとつ表情が異なり、その個体差がある様子にほっとします。なだらかな傾斜がついているのでくるみだれがからまっているおもちをのせても安心です。
武内
ホッとする小鹿田焼カップ&ソーサー
小袋窯の小鹿田焼マグカップに5寸皿を組み合わせるとカップ&ソーサーとしてぴったりなサイズ感でお使いいただけます。職人さん手作りのカップにコーヒーを注ぐと、なんだかいつもより味わい深い気がしてしまいます。器で気分を上げる派の私は大切にしたいポイントです。5寸皿はおやつを盛りつけたり取り皿にも使っていただける上にソーサーにもなる「万能プレート」。マグカップをご検討のお客様にはセットでのご購入がお勧めですよ。
千秋