栗久 セイロ 3合
秋田杉で作られた
栗久の和せいろ
全てが天然素材で作られる調理道具、せいろ。木の吸湿効果、爽やかな香り、柔らかな手触りなど、他の調理道具にはない良さをもつせいろで作る料理もまた唯一無二の美味しさです。せいろは扱い方が難しそう、料理が得意な人が使う憧れの道具・・・と言う声も良く耳にしますが、せいろに憧れている方、気になっている方、多いと思うんですよね。実のところ、せいろ料理ほど手軽で食卓の主役になるメニューはございません。せいろは料理上手な人だけの道具だなんてもったいないですよ。大館まげわっぱの老舗、栗久から届いたせいろは貴重な秋田杉で作られています。杉は味噌の仕込み樽にも使われていることから食品の保存に適している材で、深く吸い込みたくなる香りの良さも特徴です。
栗久といえばひときわ美しい白木の木肌に魅了されます。きめの細かい年輪がまっすぐに伸びる様子を目にすることができるのは、栗久のせいろを使うことの喜びに繋がるはず。そして、随所に光る職人の技。パーツをつなげる木釘の処理の丁寧さ、美しい曲線や桜の皮留めなど、細部に見事なまでの手仕事のあとが感じられます。栗久では随時修理を受け付けているため、丁寧に扱えば何十年と食卓にとっておきのごちそうを届けてくれます。
栗久のせいろは和せいろと呼ばれる種類のせいろです。中華せいろよりも高さがあり厚みのある蓋で中の蒸気を閉じ込め、短時間で調理します。蕎麦猪口で作る茶碗蒸しや赤飯やおこわ作り、厚みのあるブロック肉の蒸し調理にも最適です。そして、せいろ3合とせいろ5合は直径が21cmと共通で高さのみ異なるため、5合のせいろの上に3合のせいろを重ねて使うことができます(下の写真)。それぞれ身のみの販売がございますから、5合で茶碗蒸しを作り、その上に3合を重ねて食卓で楽しみたいシュウマイを蒸すこともできるなんて、ちょっとトクした気分になります。
直径約21cm、高さ9mのセイロ3合サイズ。家族2人分くらいのメイン料理、茶碗蒸し、さつまいもやとうもろこしを茹でたり、肉や魚の蒸し料理に使い勝手の良いサイズです。撮影の際は新じゃがとさや付きそら豆のせいろ蒸し、茶碗蒸しを作ってみました。ほくほくに仕上がったそら豆に塩をパラリと振るだけでお酒が進むおつまみに。電子レンジで加熱するとパサつきがちな食材も、せいろで蒸すと時間が経ってもしっとり美味です。
せいろ(身)、蓋、のせ板がセットになっています。ですので、専用の段付き鍋がなくても手持ちのお鍋と合わせてお使いいただけます。のせ板を使うときのポイント!のせ板の穴を塞ぐようにせいろの十文字をかぶせることで、蒸気が満遍なくせいろの中に回ります。せいろをのせるときは桜の皮を手前にすると穴を塞ぐようにセットできますよ。
そしてもうひとつ!のせ板はどうしても焦げやすいので調理する際の火加減に注意。さらに火から遠ざけるために深さのあるお鍋を使用するのもひとつの方法です。それでも焦げ跡が付きがちで、調理をしている際にのせ板に溜まった水分が下にポタポタと落ちてくる場合があるため、プロキッチンではアルミ製の蒸し板をおすすめします。セイロ3合サイズは24cmがぴったりですよ。他にせいろを使うときにあると便利な道具が蒸し布、さらし、トング、スコイなど。せいろをご購入の際に一緒にご検討ください。
次に気になるお手入れについて。まず使い始めに全体を水で濡らします。水に濡らすことでせいろが割れにくくなり、汚れもつきにくくなります。特にのせ板は最低でも30分くらい水に浸けてからご使用ください(また使い始めのお手入れについては下記をご参照ください)。
使い終わったらお湯で洗い最後に熱いお湯をかけて湯きりをします。洗剤を使う場合は薄めて使い、しっかりと洗い流した後に湯切りをしてください。カビなどの発生を防ぐため、風通しの良いところで乾かしてからしまってください。
最後にせいろ調理のメリットを少しご紹介。せいろを活用すると主食・メイン・副菜が一度に完成。仕上げるのに時間差があるものの、朝食メニューだったらベーグル、蒸し野菜、ゆで卵、ウインナーなどをひとつのせいろで作ることができます(洗い物が減るのも嬉しい)。へとへとな日の時短料理、素材の風味が濃いから味付けは薄味でも満足感あり、食べ過ぎた翌日のリセットメニューやヘルシー料理を積極的に取り入れたい世代にもおすすめです。
やはりお気に入りの調理道具がキッチンにあると料理のモチベーションが格段に上がります。それに、せいろって蓋を開ける瞬間のワクワク感もたまらないんですよね。パキッと鮮やかに仕上がった食材の色合いに感動しながら、蒸気とともに広がる美味しい匂いに包まれると幸福度もマックスに。ビジュアルのおしゃれなせいろ料理は五感で食事を楽しむことができます。一度使ったら最後、何かと蒸したくなりますよ。
サイズ(目安) |
身:φ21xH9cm 蓋:φ22.3×H4.5cm(板厚:1.4cm) 板:24×24×H1.4cm |
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重さ(目安) | 身:110g前後 蓋:310g前後 板:270g前後 (天然素材のため個体差があります) |
容量(目安) | 3合 |
材質 | 身:秋田杉(全面無塗装) 止:桜皮 蓋・板:秋田杉(全面無塗装) 竹簾:竹 |
使用区分 | 食洗機 × |
お手入れ | 【せいろを使い始める前に】 ご使用前に全体を水で濡らします。特に四角い板は必ず30分ほど水に浸してからご使用ください。 【せいろの使い方】 板の4つ穴の上に身の十文字が乗ると蒸気の回りがいいです。(桜皮綴じ目を板の中央に置くのが目安です) 【せいろのお手入れ】 ・ご使用後はお湯で洗い、最後に熱いお湯をかけて湯切りをしてください。 ・洗剤は必要ありませんが、汚れ具合によって洗剤を使う時は薄めて洗い、最後に熱いお湯をかけて湯切りをします。 ・風通しのいいところで乾かしてください。 |
原産国 | 日本 |
ご購入前にお読みください
- 商品は無垢材を使用し、完全手作業で制作しております。お届けする商品によって風合い・木目の見え方が異なります。木材の表情として捉えていただければ幸いです。
- 色素の強い食材は木肌へのシミの原因となりますので、ご注意ください。
- 保存容器には適しませんので、長時間食物を入れたままにしないでください。
- のせ板の穴の部分はささくれている場合がございますが、製造上必ず生じるもので、不良ではありません。
- 商品写真は、撮影時の照明やご使用のパソコンのモニターにより多少異なる場合ございますので予めご了承ください。
- ご使用の前に同梱している取扱説明書をよくお読みのうえ、正しく使用してください。
栗久について
自然豊かな秋田県で明治7年(1874年)に創業した栗久。天然の秋田杉から作るおひつや曲げわっぱなどの曲げ物づくりの老舗で、現在は伝統工芸士である名工・栗盛俊二氏が六代目として引き継いでいます。秋田杉は吸湿性、殺菌性、断熱性に富んでおり食品の保存に適した材であるとともに、厳しい寒さの中ゆっくりと成長していくため、柾目の木目が大変美しいのが特徴です。経験を積んだ職人たちが手間と時間をかけて生みだす昔ながらの道具を使えば、先人たちの知恵を再発見するとともに丁寧な暮らしを楽しむこころのゆとりが生まれていることに気づくはず。